ヨーグルト工場を見学「明治なるほどファクトリー関西」
関西ウォーカー
日ごろ朝食やおやつで食べることの多いヨーグルト。最近は健康に好影響を与える食物=プロバイオティクスとして、その健康効果にも注目が集まっている。
大阪府貝塚市には明治関西工場があり、関西工場、関西アイスクリーム工場、関西栄養食工場の3つの工場がある。そのうち関西工場は関西エリアに出荷するヨーグルトを作る。関西エリアを中心におなじみの「明治ブルガリアヨーグルト」や「R-1」といったヨーグルトを出荷している。
そして、工場を見学できるスポット「明治なるほどファクトリー」として、明治の工場のうち見学が可能な施設があり、大阪府にはヨーグルトを生産する「明治なるほどファクトリー関西」と、チョコレートを生産する「明治なるほどファクトリー大阪」がある。
「明治なるほどファクトリー関西」は以前は「ヨーグルト館」という名前で知られていたが、今年3月にリニューアルし、ワクワク楽しい「体験型見学施設」に生まれ変わった。
今回、メディア向けに見学会が実施されたので、実際にその内部を見学させてもらった。
入口を入ると出迎えてくれるのは明治製品のキャラクターたち。おなじみのカールおじさんやヨーグルトのヨーグリ―など、かわいいキャラクターたちのパネルが、これから始まる見学への期待を高めてくれる。
見学は2階から。明治製品のパッケージが並ぶ2階入り口から多目的ルームに入ると、まずは見学前に10分ほどのビデオ上映。明治の製品と生産体制、品質へのこだわりなどについて、小学生でもわかりやすい言葉と映像で伝えてくれる。
ビデオがすむといよいよ見学。これからの見学への期待が高まるよう、館内にも工夫が凝らされている。見学入口にはブルガリアヨーグルトの大きなパネル。少しピンボケのように見えるのには理由がある。この前に立って写真を撮影すると、まるで人間が小さくなったような不思議な感覚になれる、トリックアートなのだ。「明治なるほどファクトリー関西」の記念撮影スポットの一つだ。
ヨーグルトの世界に入っていくような感覚に陥る、白い通路では乳酸菌の発酵のイメージ映像が流れたり、乳酸菌の働きなどについて、わかりやすい映像で教えてくれる。乳酸菌は腸の働きを促すだけでなく、免疫調節作用やプリン体分解など様々な作用があることが分かる。
そしていよいよ工場ゾーン。白い壁に囲まれた清潔感あふれる通路から、工場の中を見下ろす。工場で働く人たちは、特殊な繊維でできた作業服で頭から足先まで覆う。工場内に入るときにはエアシャワーを浴びてホコリを持ちこまないようにするなど、徹底した衛生管理のもとで製品が作られている。
工場の床は衛生レベルによって色分けされている。見学で見られるゾーンはレベル3の準清浄区域。見学ゾーンから眺めても複雑に入り組んだ銀色のパイプが見えるだけだが、その中を原料の牛乳やヨーグルトが流れているそう。隣は充填のゾーン。充填の瞬間に不純物や細菌などが入り込まないよう、同社の技術が駆使されている。さらにヨーグルトを発酵させるゾーンもあるが、こちらも精緻な機械が見えるだけで、中の様子は見えない。衛生管理が行き届き、自動化された工場から、私たちの食卓にヨーグルトが届けられる。
ヨーグルトの製法には「前発酵」と「後発酵」の2種類がある。前発酵はタンクの中で発酵させてから充填するもの。柔らかくなめらかで、飲むヨーグルトなどがこれにふくまれる。後発酵は容器に充填してからも発酵するもので、ブルガリアヨーグルトをはじめとするハードタイプのヨーグルトがこれに含まれる。同工場では前発酵と後発酵の両方のヨーグルトが生産されている。
こうした生産の様子が見られる「明治なるほどファクトリー関西」は団体はもちろん、個人でも見学可能。
また、同工場では食育ルームで「乳製品と健康」について楽しく学べる。さらに同社では「明治食育セミナー」として、「ミルク教室」「カカオ・チョコレート教室」「出前料理教室」も実施。人間の体を作る「食」について学べる。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】
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