最新資料満載!「没後150年 坂本龍馬」京都で10月開催

関西ウォーカー

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幕末に活躍した歴史上の人物の中で、もっとも有名でもっとも愛されているのが坂本龍馬だろう。なぜ、龍馬がこれほど人々を引き付けるのか、その魅力に迫る展覧会が、龍馬没後150年を記念して京都国立博物館を皮切りに長崎、東京、静岡で開催される。京都会場での展示点数は約200点。龍馬に関するこれほど大きな展覧会は2005年以来10年以上開かれておらず、龍馬ファンならずとも必見の内容だ。今回は特にこの10年で新発見された資料も多数展示される。

中でも注目は先ごろ発表されて大きな反響を呼んだ龍馬佩用の刀だろう。吉行と銘打たれた刀は龍馬が近江屋で暗殺されたときに敵の刀を鞘で受けたといわれるもの。刀の形状や刃文が本来の陸奥守吉行とは異なるため、その由来に疑問符が打たれていたが、新たに発見された坂本家の資料からこの刀が龍馬愛用の刀として伝えられてきたことが分かった。

さらに、龍馬が海援隊士の菅野覚兵衛に譲り、明治になってから坂本家に戻された「山城国西陳住埋忠明寿作」の銘がある刀も展示。京都会場では札幌の坂本家関係者に伝わる龍馬の脇差しも展示される。

また、ほかにも近年発見された新資料が披露される。後藤象二郎にあてた「越行の記」は2014年にテレビ番組の取材中に偶然発見された龍馬の直筆書簡。慶応3年11月、龍馬が暗殺される直前に書かれた貴重なものだ。こちらは京都会場だけの展示となる。また「北辰一刀流長刀兵法目録」は高知県外では初めての公開。巻末には千葉定吉や龍馬の恋人だったといわれる千葉佐那らの名前が連なっている。

その他、龍馬暗殺時の血が飛んだ「梅椿図(血染めの掛け軸)」や「日本を今一度せんたくいたし申候事」と書かれた姉・乙女宛の書簡など、龍馬像をくっきりと浮かび上がらせる展示の数々は期待大だ。その他、時代背景を伝える幕末の資料や同時代の美術工芸品なども展示予定。

特別展覧会「没後150年 坂本龍馬」は10月15日(土)~11月27日(日)に、まず京都国立博物館で開催される。新たな龍馬像に出会える貴重な機会だ。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

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