ファンが押しかける、きつキャラ“アダチン”の聖地って?
東京ウォーカー
2008年12月にYou Tubeで公開された「アダチンのテーマ」が35万アクセスという驚異的な数字をたたき出し、ブレイクした東京都足立区のゆるキャラならぬ、きつキャラ「アダチン」。日本古来の犬種「チン」と足立区をかけたネーミングの、ちょっぴり生意気な犬のキャラクターだ。
いまやブログ公開までされているアダチンだが、“アダチンの聖地”としてファンが訪れる場所があるという。
場所はアダチンのアニメの舞台である、下町、北千住界隈。駅から徒歩1分、学園通り沿いにある「文具トラヤ」だ。店頭には日用品が入ったワゴンも並べられ、どう見てもいたって普通の下町の文房具店。そんな店がなぜ、聖地に?そのヒミツは前出の「アダチンのテーマ」だ。通りや商店街、一軒一軒の店名まで再現されている作品の中で、アダチンがテーマ曲に乗って店の前を通り過ぎるのが、この文具トラヤなのだ。
「アダチンのテーマが誕生する半年前、初めてアダチングッズを店に置いくださったのが文具トラヤさんなんです」とは、足立区と共にPR活動を進めるボングゥーの堀越さん。当時は知名度ゼロだったアダチン。「数ヶ月は全く売れず、正直、胸が痛みました」という。その感謝の気持ちから「アダチンのテーマ」に登場してもらったそう。すると、動画の人気と共に、ファンの間ではこの文具トラヤが話題になり、ファンがわざわざ足を運ぶようになったのだ。
「ブレイク当初は1日に10数人来ては写真を撮ったりグッズを買って行ったり。今でも1日に数人はいらっしゃいますよ」というのは文具トラヤ店長の遠藤さん。でも、知名度ゼロのアダチンをよく店に置きましたよね?「最初はこんなに人気が出るとは思っていなかったけど、足立区の知名度につながればと思って。長い目で見ないとね」と笑う遠藤さん。店の入口にアダチングッズのコーナーを構え、1番人気のぬいぐるみのほか、文房具やタオルなどがそろう。「一時的なブームではなく、長く愛されるキャラクターになってほしい」というのが遠藤さんの今の望みだとか。
そんなアダチンにも新作が登場しYou Tubeで公開されている。「アダチンもケータイがほしいだチン!の巻」というショートアニメの第1話だ。もちろん北千住が舞台で、この作品中でアダチンがケータイを買いに行くのが、北千住駅西口商店街「きたろーど1010(せんじゅ)」に実在する携帯電話ショップ「パワーポケットショップ北千住駅前店」だ。本作のスポンサーである同店は、アニメ終了後のCMコーナーにちゃっかりオーナーもアニメ化して登場。第2の文具トラヤを狙っているのでは?と勘ぐってしまうが、ファンがケータイを買いにいく日も近いかも!?
アニメのスポンサー、グッズ開発や販売と地域が協力し合うという下町感満点のアダチン。この後も快進撃は続くのか? 9月の商店街のお祭りではアダチンの着ぐるみも登場するので、ぜひ一度、北千住に出かけてみては?【東京ウォーカー】
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