低価格PBに対抗!?キリン、ホップ2倍の“第3のビール”発表
東京ウォーカー
いよいよ7/24(金)にイオントップバリュと、セブン&アイ・ホールディングスからPB商品の激安“第3のビール”が発売されるが、そんな折り、キリンビールが新しい“第3のビール”の発売記者会見を7/23に行った。
ともすると“第3のビール”の価格戦争が勃発しそうなタイミングだけに、いつにも増して注目された新商品は、9/9(水)から全国発売する「キリン ホップの真実」。従来の第3のビールと同じ価格ながら、ホップを通常の2倍使用(同社比)した“プレミアム感”が売りで“新ジャンルにおけるプレミアムビール”との位置付けという。
キリンは第3のビール部門でも「のどごし〈生〉」や「コクの時間」が好調だが「(第3のビールで安いPB商品が相次ぐことで)“商品にさらに磨きをかけなければいけない”という点においては『追い込まれた』感はある。これからはより一層ブランド価値を高めていきたい」と田村副社長も新商品に力が入る。
特徴はなんといっても2倍の量(同社比)が入ったホップ。通常、ホップは入れすぎると苦くなるのだが、煮沸終了後に凍結ホップを手作業で投入するなど、ホップの配合と投入法に工夫を凝らすことで、「コク・キレ・香り」のすべての要素が豊かになったという。
「あまり知られていませんが、ホップは『ビールの魂』と言われ、単なる香り付けだけではなく、味の決め手にもなる重要な働きがあるんです。『ホップの真実』というネーミングは、そうした“ホップの魅力”を改めて発見して欲しい、という思いを込めています」(マーケティング部・佐藤さん)。
実際、“コク派”の記者も試飲してみたが、ひと口目は明らかに香りが“違う”と感じた。もちろんプレミアムビールの柔らかな風味とまでは行かないが、香りもコクもしっかりと感じられ、“プレミアムな第3のビール”という謳い文句にも納得できた。これで通常の第3のビールと同じ値段ならお得感がある。あとは激安PB商品との価格差、ということになるだろう。
ちなみにメインターゲットは、ビール市場においてやや縮小傾向にある「団塊の世代」。「味の競合に加え、さらに価格の違う商品があって、お客さんは目移りするはず。そこで、キリンビールのブランド力で選んでもらいたい」(田村副社長)。
前年比約3割増(2009年上半期)と、相変わらず高い伸びを示す「第3のビール」市場で、7/24(金)から登場する“低価格PB組”がどのようなインパクトを与えて、9月発売のこの商品がどう選ばれるのか。いよいよ幕開けする、価格・品質をひっくるめた“第3のビール戦争”に注目なのだ。【東京ウォーカー】
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