【キャストインタビュー】10月上演!劇団☆新感線の最新作に生田斗真と神山智洋(ジャニーズWEST)が出演

関西ウォーカー

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生田斗真がヴァンパイア役で主演する、劇団☆新感線の最新作『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』。前回『Cat in the Red Boots』に主演した生田に、演出のいのうえひでのりが「次はヴァンパイアもので」と提案していた舞台が、10年を経て実現。生田が3回目の新感線登場となる今回は、脚本が宮藤官九郎の書きおろし、さらに生バンドの入る音ものデラックス版"RX"だ。

物語は平安時代。容姿端麗、頭脳明晰な貴族・藤志櫻は、かぐや姫に求婚するが、彼女は家来の蛍太郎を選ぶ。思い届かぬまま不死身のヴァンパイアとなり、2016年の東京でビジュアル系ロックバンドの人気ヴォーカリストTOSHIROとして活躍。1000年の時を超え、ついに愛しい人の生まれ変わりに出会うが・・・という、ワクワク感満載の新感線流ゴシックロマン。

キャストには、かぐや姫役の小池栄子をはじめ、中村倫也、篠井英介ほか劇団員メンバーら実力派が揃った。そこに、ヴァンパイアの恋敵・蛍太郎として登場するのが、ジャニーズWESTの神山智洋。新感線初参加にして、主演の先輩・生田を相手に挑む大舞台。

生田、いのうえと共に来阪し、記者会見に参加した神山。会見のまとめと、個別取材の全記録をここに!  

【記者会見】

いのうえ:見せ場としては、ビジュアル系バンドのライブシーンもありますし、いつものようにアクション活劇もあります。宮藤くんの本なので、ハチャメチャな設定の笑えるテイストで、楽しい芝居になると思います。

生田:前作は初主演の舞台を、いのうえさんはじめ新感線のみなさんと共に過ごせて、すごく嬉しかったですし、また呼んでいただけて光栄です。10年経っているので、久しぶりに帰って来た気持ちもありますが、新たな気持ちでしっかり務めていきたいと思っています。

神山:お話をいただいた時に、まさか、僕が、と思ったんですよ。こんな大きな舞台に出させていただけるのかという、ありがたい気持ちもあり、できるかなという不安も。でも、やるからには、ちゃんと出来るところまでやって、さらにその上までいきたい。とにかく今は大先輩方にどんどん必死で食らいついて行って、少しでもたくさんのことを吸収して、人としてひと周りでもふた周りでも大きくなれたら、と。当たって砕けろ、あ、砕けちゃダメなんですけど、粘りながらもしっかり当たって行きたいなと思っています。

Q:構想10年ですか。

いのうえ:『Cat in the Red Boots』で斗真と一緒にやって、3、4年後ぐらいにはやるつもりで「次はヴァンパイアものを」みたいなことを話してたんです。そしたら2007年にドラマの「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」で大ブレイクして、スケジュールが取れなくなって。舞台はどうしても準備期間がかかりますから、なかなか実現しなかったんですね。で、やっとこのタイミングで舞台化できる。斗真みたいな男が吸血鬼の役で、平安時代の生まれ変わりというような設定だと、安っぽい少女漫画とかライトノベルのようなニュアンスにもなりかねないじゃないですか。だからそこを宮藤くんにお願いして、一筋縄ではいかない物語に。本を読んで、これはイケるんじゃないかという気がすごくしました。

Q:吸血鬼役は、生田さんのどういうところをみて?

いのうえ:やっぱ、濃いぃ。日本人ばなれというか、濃いぃ顔を生かすのは普通の設定よりガッツリ行った方がいいなって。で、宮藤くんも言ってましたけど、トゥマッチ感がすごくあるので、普通のハンサムな男とかじゃない方がいい。吸血鬼とか、ビジュアル系のバンドとか、やっぱちょっと行き過ぎた設定の方がおもしろいと思ったので。最初からそれは決めてました。

Q:歌を歌うことについてはいかがですか?

生田:今、必死に練習しています。僕は音楽がすごく好きで、いのうえさんたちにカッコイイバンドをたくさん教えてもらって育ってきたので、新感線の舞台で生バンドで歌えるのはすごく楽しみです。なかなか機会がないことですので、一公演、一公演、楽しみたいなと思っています。

Q:歌のレッスンはどのように?

生田:いのうえさんからオーダーされたビジュアル系っぽい歌い方を研究して、ライブ映像を見たりCDの音源聞いたりしてますね。ちょっと声が裏返る独特の歌いまわしとか、独特のヘナヘナした感じとかを研究してます。

Q:宮藤さんの脚本は?

生田:宮藤さんとお仕事する時はいつもそうなんですけど、あ、宮藤さんこういうふうに僕のことを観ていてくださったんだなって。若干、悪口っぽいことを挟んでくる感じはあって、例えば、トゥマッチだ、とか、前に前に暑苦しいとか、そういう愛のある宮藤さんの悪口がいつも楽しみで、今回もたくさん入ってて(笑)。小池栄子さんなんか、ゴリラって言われてたりして(笑)。でもやっぱり宮藤さん独特の、たくさんたくさん笑わせておいて、お客さんが油断した隙にちょっと泣かせる、ギアがガッと変わって行く感じは今回の作品にも反映されてます。わ、最後こんなふうに終わるんだっていう、驚きは出てくるんじゃないかと思いますね。

Q:役柄は?

神山:蛍太郎は好青年と言いますか、すごくさわやかな男の子なんですけれども、ちょっとイタイ感じ。なんか、見てたらイラっとする感じの男の子ですね。天然なんかなとも思います。悪気もなく普通にしゃべってるけど、その言葉やふるまいがすごく周りの人をイライラさせるという役柄です。

いのうえ:斗真の家来なんだけど、ちょっとライバル関係みたいな。ま、宮藤くんの本なんで、普通じゃないですよ。

Q:ライブシーンは?

いのうえ:そこはね、ガッチリ、打倒X(エックス)ぐらいのつもりで。激しい曲もありますし、雰囲気のある曲も。吸血鬼のバンドっていう設定ですから、できるだけドラマティックに盛り上げようとは思います。

Q:宮藤さんの本と新感線との相性は?

いのうえ:いわゆる中島くんが書く新感線の王道に対して、宮藤くんは必ず違う切り口で入ってくるので、そこはやっぱりおもしろいですよね、うん。彼は新感線に2回出ていて、彼自身が劇団や劇団員のことを良く知ってるんですよ。だから、あ、彼はこういうふうに劇団員の人たちを見てるんだなと。で、もちろん、斗真のことも映像の仕事で良く知ってる。そういう意味で、なんか妙なカンパニー感があって、宮藤くんじゃないと書けない劇団の芝居になってると思いますよ(笑)。劇団員への役の振り方もおもしろい。ゲラゲラ笑いますよ。この前の読み合わせがほんとにおもしろくて、よくぞ書いた、と。本人もすごく笑ってましたけどね(笑)。

Q:フェスティバルホールという、大阪の音楽の殿堂に初めて立つことについては?

いのうえ:僕が昔、フェスティバルホールで最初に見たのが、ジューダス・プリースト。それを思うと、やっぱりちょっと感慨深いものがある。今回のお芝居、音ものなんで、そういう意味だとわりと相性はいいんじゃないかと。お芝居の小屋じゃないとは思いますけど、今回みたいな特殊な作品だと、なんとか切り込めるかなっていう感じはありますね。

斗真:僕は前のフェスティバルホールには立たせていただいたことがあるんですけど、とにかくお客さんが自分の上にいるんじゃないかっていうぐらいの傾斜だったというのがすごく記憶に残っていて。で、やっぱりコンサートホール、ま、ジューダスがやるようなところですから、かなり音は良いし、それはこの演目には合ってるんじゃないかなと。彼らに負けない歌を歌いたいと思います。

神山:僕も2度ほど出させていただいたことがあるんですけど、新しくなってからは初めてです。この前、一度共演させていただいたマルシアさんがフェスで舞台をやってらっしゃったので観に行ったんですけど、「でか!」と思いましたね、とにかく。オレ、ここに立つんかっていう感じで観てたんですけれども、大きさにはちょっと圧倒されました。

Q:大阪のみなさんへメッセージを。

いのうえ:新感線としてもなかなかこういうタイプのものはめったにやれるもんじゃないですし、あと、前の『乱鶯』が、わりと切ないお芝居だったんで。今回、思いとしてはちょっと切ないところも出て来たりはするんですけど、すごくスカッとするっていうか、観ててすごく楽しい、派手な作品なので、ある意味新感線らしい、だけど僕らとしてはちょっと異色な気持ちでやる芝居なので、新感線らしいものを期待している人も、新感線を見慣れてる人も、割と新鮮な感じですごく楽しめる作品になると思いますので、ご期待ください。

斗真:この作品で、初めて演劇に触れるような若いお客様も来てくださると思うんですけども、そういう皆さんに、また舞台観たいな、演劇っておもしろいなって思ってもらえるように、それが僕の使命だと思って一生懸命やりたいと思います。

神山:今回、初参加させていただくなかで、こんな素晴らしい作品に関わらせていただけるのはほんとありがたいことだと思ってるので、この作品の中のひとつのスパイスとかエッセンスになれれば、と思っています。

【個別取材】

Q:新感線を観たことは? 普段、プライベートでお芝居は観ない?

新感線の舞台は、出させていただくことを知ってから、DVDで観ました。斗真くんが出てた舞台は10年前で、僕はまだ小学6年生だったので…。普段はお芝居などあまり観る機会は少ないですかね。今、プライベートでは、楽器を弾いたり、曲を作ったりとか、音楽がメインになってきていますね。

Q:稽古に参加してみてどうですか?

楽しいですね、やっぱり。笑いが絶えない現場で、和気あいあいとしてて、カンパニーの空気感がすごく柔らか~いんで。最初自分がイメージしていたのと全然違って。劇団☆新感線って、すごく大きいところやから、ビシッとしっかりしてるんやろなと思ってました。でも、そんなことないんやなって。

作品もお笑いの要素が多いじゃないですか。いのうえさんも、ヘビーなところからは楽しいのは絶対生まれないってラジオでおっしゃってて。なるほどなぁと思いました。演じる側が楽しくないと、楽しいもんなんて絶対できないんですね。稽古でも、もうこき使ってくださいって感じです、僕。

Q:今回の作品の感想は?

今まで自分が見て来たドラマの脚本とはまったく違って、すごく自由だなって思いました。展開もすごく早くて、なおかつ笑いが要所要所にたくさん入ってて。こんなに笑いがあるんや!って。まだ稽古が始まって時間もたってないんですけど、ほんとに楽しいですよ。

Q:先輩は気にする?

斗真くんに限らず、大先輩方ばっかりなので、礼儀はちゃんとしとかないと、失礼のないようにって思ってます。

Q:きっと、ひと回り大きくなれますね。

そうですね、そこは、なっとかんと、と僕自身も思ってます。

Q:ツアーで回るのは修学旅行みたいな感じかと。

公演がある各地方で、美味しいご飯を食べに行きたいねって、お話させてもらっています。例えば長野の上田市やったら、おそばとかもありますし、富山はお魚とか(笑)。

Q:関西は地元だし、みなさん大阪公演は観に来られますよね。

そうですね。メンバーをはじめ、家族、友達、知り合いも、みんな喜んでくれているので。

Q:メンバーのみなさんは応援してくれてますか?

はい。特に小瀧(望)が、ものすごく楽しみにしてるんです。この前ドラマで小池栄子さんと共演してましたし。ちょくちょくメール来ますね。「マジで楽しみにしてるから!」って(笑)。 

濱ちゃん(濱田崇裕)もこの前まで舞台やってたじゃないですか。次は神ちゃんやでって背中押してもらったようで。うれしいことです、ほんとにありがたいことですよね。メンバー全員喜んでくれていて、「頑張って」って声もかけてくれましたし。客席から見られるなんてドキドキですよ(笑)。

でも、僕が舞台に出ることが、ジャニーズWESTのメンバーの中でも1つの刺激になればなって思いますね。

Q:これからの目標は? 夢は?

個人より、まずグループでの夢ですね、やっぱり。東京ドームクラスの会場でライブやツアーをやるとか、あと野外でやってみたいとか…そういうジャニーズWESTの夢になってきますね。

Q:ファンのみなさんへメッセージを。

ジャニーズWESTのファンって、年齢的に若い人が多んですよ。なので、舞台なんか観たことないっていうファンの人もたくさんいると思うんです。僕がこの舞台に出させていただくことをきっかけに、今まで演劇に触れたことのない人が、演劇にハマるきっかけになったらいいなと思います。今までライブで見てもらってる僕らとは多分、いろいろ変わってくると思うんです。だから、僕の新しい一面も見せたいなと思いますね。

Q:値段ちょっと高いから、お母さんと一緒に来てもらえば?

そうそう、親子で来て。コンサートは一緒に行けないわと思ってるお母さんが、新感線ならって。そうやって演劇を観るきっかけになればいいですね。

演劇ライター・はーこ

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