中秋の名月をとことん楽しむ!都内お月見イベント3選
東京ウォーカー
涼しい夜風と共に、いよいよ「中秋の名月」の季節がやってきた。秋の訪れを告げる中秋の名月は「お月見」や「十五夜」ともよばれ、旧暦の8月15日に行われる日本の伝統行事のこと。旧暦は月の満ち欠けをもとにしているため、現代の暦に換算し毎年9月半ばから10月上旬に設定される。2016年は9月15日(木)で、都内各所で名月を観賞するイベントがめじろ押しだ。そこで今回は、名月が楽しめる3つのイベントを厳選。風情ある神社をはじめ、専門家の解説が付く展望台でのイベントなど、内容もさまざま。気になるイベントをチェックしよう!
「月見の会」/向島百花園(東京都墨田区)
国の名勝、史跡にも指定されている向島百花園は、江戸時代から続く都内屈指の庭園。園内では、ウメや秋の七草のほか約500種の植物に触れることができる。恒例行事の「月見の会」は、9月14日(水)から16日(金)まで開催。篠笛演奏と共に団子や野菜を供える「お供え式」(14日17:00~)から始まり、期間中は「絵行灯の点灯」(先着順35名)や日本の伝統楽器「筝(こと)」の演奏も毎夜実施する。


期間中は閉園時間が4時間延長され21時となるため、いつもと異なる雰囲気の庭園を歩けるのも魅力だ。また園内の御成座敷では向島百花園茶会がお手前を披露する「茶会」(2000円、1人につき2席)も実施。名月と共に伝統文化に触れる「月見の会」。歴史ある庭園で月夜の散歩を楽しもう。
「中秋管絃祭」/日枝神社(東京都千代田区)
今年で49回目となる日枝神社「中秋管絃祭」は小野雅楽会の協力のもと、夜空の下で雅楽(ががく)を楽しむ伝統行事。雅楽とは現存する世界最古のオーケストラで、1000年以上も前から宮廷音楽として伝承されてきたもの。アジア諸国から伝わってきた音楽や舞に日本の伝統が融合し、ほぼ10世紀に完成してから日本を代表する文化として受け継がれている。


雅楽は「歌物」、音楽を演奏する「管絃」、音楽と共に舞いを楽しむ「舞楽」に分かれ、「中秋管絃祭」では「山王太鼓」「管絃」「神楽舞」「舞楽」の4部で構成される。伝統の舞はもちろん、和琴や笛、伝統楽器の琵琶や筝が織りなすメロディーも醍醐味。中秋の名月のもと、古来から伝わる音色に耳を傾けてみては。
「中秋の名月観月会」/六本木ヒルズ展望台(東京都港区)
都内随一の高さを誇り、絶好のお月見スポットとしても呼び声が高い六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイデッキ。「中秋の名月観月会」が行われるスカイデッキは、海抜270mの屋上にある屋外展望回廊だ。当日は普段入れないヘリポートで360度の夜景に囲まれながら、天文の専門家による解説のもと高性能な望遠鏡で名月鑑賞が楽しめる。


本イベントは六本木ヒルズで毎月第4金曜日に開催されている星空観察イベント「六本木天文クラブ」が主催。高層階ならではの“月の出”や、月と東京タワーのコラボレーションが観られるのもここならでは!さらに10月24日(月)までは、東京シティビューに隣接する52階のレストラン「THE MOON」にてお月見をイメージしたメニューが食べられる秋限定のディナーコースも展開中。地上から見上げる月もいいけれど、今年はより間近で名月を味わってみてはいかがだろう。
デジタルお月見も!東京スカイツリーでは9月30日まで月を“上映”


中秋の名月である9月15日(木)前後に開催されるリアルお月見イベントのほかに、東京スカイツリーでは9月30日(金)まで空間演出「Special Autumn Moon Nights Event in TOKYO SKYTREE Produced by MOTOO MARUMARU」が開催されている。窓ガラス越しの夜景に映像を映す“ラウンドシアターシステム”など、最新技術によるさまざまな名月が味わえるイベントだ。
都内の名月はその場所ならではの魅力がたくさん。今年はお気に入りの名月スポットを見つけて、ゆったりと日本の伝統に浸ってみてはいかがだろう。【ウォーカープラス「夜景時間」】
金城和子
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