空中ブランコで本物の空を舞う!フランス発アートサーカス初上陸
東京ウォーカー
この秋、フランス生まれのアートサーカスカンパニー「CirkVOST(シルク・ヴォスト)」が、東京・豊洲にアジア発上陸を果たす。彼らは1993年にフランスで誕生した空中ブランコ集団“レザッソ”を前身とする、現代サーカスを代表するカンパニーだ。10月8日(土)の公演初日に先駆けて実施されたプレス向け取材会にて、記者が一足早くその魅力を体験してきた。

「空中ブランコ」と聞くと、幼いころ両親に手を引かれて観に行った、サーカスを思い出す。動物たちの芸やピエロによるパフォーマンスなどの最後に、トリを飾る形で行われた「空中ブランコ」。思わず息をのむアクロバティックな演技は、幼心にもとりわけ印象に残っている。
今回上演される演目「Epicycle(エピシクル)」の中から20分ほどのシーンを鑑賞し、それまで抱いていた「空中ブランコ」のイメージが、一瞬で崩れ去った。まず特筆すべきは、会場が屋外であるという点だ。新豊洲の特設会場に、直径13.5mの舞台装置が設置され、パフォーマーたちがこの装置を縦横無尽に駆け巡る。

豊洲の空を背景に佇む巨大な舞台装置は、まさに芸術的!この円形の金属構造体は、空想の宇宙船をイメージしているのだとか。宮崎駿作品やコミックブックにインスパイアされた世界観も特徴の1つとなっており、実際に見てみると、この装置だけでファンタジックな雰囲気を体感することができた。
リクライニングシートにもたれかかり、空を仰ぎ見ながら演技が始まるのを待つ。すると突如、幻想的な音楽が流れ始め、パフォーマンスがスタート。音楽は生演奏となっており、迫力あるサウンドが観客を「エピシクル」の世界へと誘う。

一般的な「空中ブランコ」でよく目にする、スリリングな技はもちろん展開される。だが、「エピシクル」の場合は技1つ1つというよりも、統一された世界観がとにかく美しい。ステージ美術、音楽、パフォーマーの演技、豊洲の空、心地よく顔を撫でていく秋風…。そのすべてが「エピシクル」を構成しているように感じられ、生まれて初めて味わう不思議な感動を覚えた。

シルク・ヴォスト代表のブノワ・ベルヴィル氏は、「特にストーリーというものはないが、登場人物たちがこの船を進ませようと必至でもがいていく、人間模様を描いています。見た方が自由に想像して物語をつくってもらえたら」と話す。
「CirkVOST(シルク・ヴォスト)“Epicycle”(エピシクル)」は、シルク・ヴォスト新豊洲特設会場にて、10月8日(土)から11月6日(日)まで、全16公演実施。チケットはローソンチケットほか各プレイガイドにて、好評発売中だ。
ファンタジーでも現実でもない。イマジネーションに満ちあふれた圧倒的なパフォーマンスを、ぜひその目で体感してほしい。【ウォーカープラス編集部/水梨かおる】
水梨かおる
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