龍馬の息吹が甦る!京都国立博物館で「坂本龍馬展」
関西ウォーカー
幕末は日本史の中でも人気の高い時代だが、その中でも最も日本人から愛されているのが坂本龍馬だろう。慶応3(1867)年10月14日には第15代将軍徳川慶喜が大政奉還を上表した。その立役者となったのが坂本龍馬だが、龍馬はそれから約1か月後の11月15日、京都の近江屋で中岡新太郎とともに襲撃され落命した。その150周忌に当たる今年、これを記念して京都国立博物館で10月15日(土)~11月27日(日)に「特別展覧会 没後150年 坂本龍馬」が開催される。京都国立博物館で龍馬をテーマにした特別展を開催するのは11年ぶりのこととなる。
今回の展示で特に注目したいのが龍馬の直筆資料。龍馬は非常に筆まめで、姉の乙女をはじめ、家族や友人、幕末の重要人物など様々な人に手紙を送っている。いずれも丁重に扱われ、約120点が現存する。昭和初期から龍馬資料を所蔵する京都国立博物館では、今回191点の資料を展示。そのうち、龍馬の直筆資料は79点を数える。中でも書簡は貴重だ。内容はもちろん、墨跡や筆の勢いなどもその龍馬の性格や人となりを如実に表す。ぜひ、間近でじっくりと鑑賞してみたい。そのほか、北辰一刀流の免許や龍馬の家系図なども展示される。
面白いのは龍馬の雑記帳。細かな字で様々なことが書き込まれているが、中にはカステラのレシピも記載されている。粉や卵、砂糖などの分量を示しただけのレシピで非常に大雑把だが、カステラ好きといわれた龍馬らしい記録でもある。
龍馬の遺品も多数出展。特に生々しいのが血染めの屏風や掛け軸。これは龍馬が近江屋で襲撃されたときについた血痕で、その勢いに龍馬の傷の深さがうかがえる。また、京都国立博物館所蔵の龍馬の着物も展示。これは京都でしか見られない、貴重なものだ。
そのほか、同時代を生きた人物の資料や時代を映す錦絵など、様々な資料で龍馬が駆け抜けた幕末を読み取ることができる。ゆかりの地、京都で坂本龍馬の姿が生き生きとよみがえる。これは龍馬ファンならずとも、必見の展覧会だ。
なお、京都国立博物館の後は12月17日(土)~2017年2月5日(日)に長崎歴史文化博物館、207年4月29日(祝)~6月18日(日)に東京都江戸東京博物館、2017年7月1日(土)~8月27日(日)に静岡市美術館と巡回する。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】
鳴川和代
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