「京都国際映画祭2016」三船敏郎賞を阿部寛が受賞!
関西ウォーカー
10月13日から16日に渡って京都市内で開催された「京都国際映画祭2016」。同映画祭のクロージングセレモニーが、16日に京都ホテルオークラで開催された。国際的な活躍を期待される俳優を表彰する「三船敏郎賞」の受賞者も発表され、俳優の阿部寛が受賞した。

セレモニーでは、スペシャルゲストとして、クロージング上映作品「残されし大地」のトークイベントに参加した女優の高島礼子も登壇。高島は、「映画『残されし大地』のジル・ローラン監督は残念ながら今年3月に起こったベルギーでのテロでお亡くなりになりましたが、生前、京都が大好きだったそうです。今回、京都国際映画祭で上映されたことを、きっと喜んでくださっているはず。映画だけでなく、アートにも光を当てている映画祭。来年、再来年と更なる発展が期待されていると思います」とコメント。

そして、いよいよ「三船敏郎賞」の発表となり、同賞審査員を務める総合プロデューサーの奥山和由、映画評論家の佐藤忠男、文筆家・黒澤映画スクリプターの野上照代、三船プロダクション・プロデューサーの三船力也らが登壇。「賞の選定について、"三船敏郎賞とは"を活字として残したい」と、奥山からの依頼を受けて執筆したという一文を、佐藤が自ら読み上げる。

「三船敏郎は、日本の男の強さと優しさを表現して、世界に知らせた希有の大スターでした。その演技には、独自の工夫で侍の立ち居振る舞いの伝統が取り入れられていて、日本的であることで、世界的であることができました。それらが後々まで受け継がれることを期待して創設された」と、同賞について説明。
審査員を代表して野上から発表された受賞者は、俳優の阿部寛。呼びこまれて登場した阿部に、三船からトロフィーが手渡され、さらにアーティストのミハイル・ギニスがデザインした副賞のスカーフと賞金100万円の目録が贈られた。

阿部は、「本当にうれしいです。これまで何本も三船さんの作品を観させていただき、その内の2作は映画とドラマでリメイクさせていただきました。今も若い俳優たちは三船さんの作品を観て、いろいろなこと学び吸収しています。外国で日本の映画が認められる難しさ、世界にどんどん出ていかなければいけないと海外の人から聞きます。よく外国人の役はやるんですけど(笑)、向こうの作品にもっと携わりたいし、日本の映画をもっと海外へと出していきたい。僕もその力になれれば嬉しいです」と、受賞の喜びと更なる飛躍への決意を語った。

そして、同映画祭の実行委員会 名誉委員長である中島貞夫より、「今回で3回目となり、年ごとに内容も充実し、参加してくださる方の人数も増えました。この映画祭がますます発展することを祈念します」と、乾杯の音頭がとられた。
【関西ウォーカー編集部】
大西健斗
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