いま旭山の動物たち、冬に向けて「衣替え」してるんです
北海道ウォーカー
ただいま季節は11月。秋というより「初冬」の雰囲気が濃くなってまいりました…。旭山動物園のある旭川市の天気予報にも、ちらほら「雪」マークがつき始めましたよ。
さて、季節が変わると何をするか? いろいろありますが、「衣替え」をしますよね。でも、それって人間だけじゃないんです。動物たちには動物たちの「衣替え」があるって知ってましたか?
なんのことやらとお思いの方、まずこちらをご覧ください!

北極周辺の極寒地帯に生息している、ホッキョクギツネです。なんだか、ちょっとイメージが違いますよね? ちなみに、これは夏のようす。冬になると…

どうですか、この変わりよう! 白くてふかふかしていて、見るからに暖かそうですねぇ。なぜこんな風に毛が生え替わるかというと、毛が保護色の役割を果たしているから。そのため、夏は岩や地面の色に似た灰褐色の毛に、冬は雪と同化する真っ白な長い毛に覆われるというわけです。もちろん、耐寒性もバッチリで約-70℃まで耐えられるのだとか。
ほかにも、こんな動物たちが「衣替え」をしています。

こちらは、夏のエゾユキウサギのようす。「ユキ」という名前ながら、毛が茶色ですね。冬になると…

真っ白になりましたねぇ。やっぱり、こちらのほうがピンと来ます。エゾユキウサギの毛も外敵から見えにくい保護色となっているため、夏と秋で色が変わるのです。ちなみに、2016年10月29日撮影時点での生え替わり状況はこちら。

だいぶまだらになっていますね。9月下旬から足先や耳が白くなり始めたようです。さて、お次はエゾシカ。

胴から背中にかけて見られる白い斑点、「鹿の子(かのこ)模様」があるのが夏毛。これも保護色で、森の中で目立たないよう模様といわれています。冬になると…

どうです? 「鹿の子模様」がなくなり、濃い灰褐色の毛に覆われていますね。木の幹に似た色合いになるため、葉の無い森の木々の中で目立たなくなるそう。オスにしかないツノは秋に完成し、繁殖期を迎えます。

10月中旬時点でのエゾシカのようす。だいぶ鹿の子模様が薄くなっていますねぇ。
さて、ここまで保護色の役目を果たす生え替わりについてご紹介してきましたが、季節によって毛の量が変わる動物たちもいます。たとえば…

北海道では、普段わりと遭遇することの多いエゾタヌキ。夏はこんな感じですが、冬になると…

もこもこしてますね! 北海道の冬ですから、毛の量が増え耐寒性が上がるんですね。くわえて、秋に蓄えた皮下脂肪でまるまると太るんです。
旭山動物園は例年11月上旬に冬期開園準備のため1週間ほどお休みしますが、2016年は11/4(金)~10(木)の間がお休みとなります。さて、冬期開園スタートの11/11(金)には、動物たちの「衣替え」状況はどうなっているのでしょう!? 実際に足を運んでチェックしてみてください!
※写真提供:旭川市旭山動物園
出村聖子
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