【阪神タイガース本発売記念】中川右介さんインタビュー「来年、阪神が日本一になる方法とは?」

関西ウォーカー

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角川新書「阪神タイガース1965-1978」(本体¥800+税/発行:KADOKAWA)が、11月10日(木)に発売される。

この本は、関西ウォーカーの連載「それでも阪神タイガースが好きだった。」が大幅加筆されて刊行されるもので、タイガース苦難の時代を村山実、江夏 豊、田淵幸一の3人を中心に文献資料に基づいて書き上げる、新しい「タイガース史」。連載時からは4倍近く加筆されたファン必読の1冊になっている。今回はその著者・中川右介さんに話を伺った。

――今度の本で書かれたのは、だいぶ前の時代のことですね。

中川 1965年から最下位になる78年まで、人物としては、村山、江夏、田淵が中心なので、今の若い人には生まれる前の話かも知れません。優勝はできなかったけれど、タイガース80年の歴史の中で最も熱い時代です。あと一歩で優勝できなかった年が多く、ドラマチックです。「タイガースらしさ」が確立された時代かも知れません。

――そのタイガースらしさ、タイガースの魅力とはなんですか?

中川 過剰というか過激というか、おおげさなところ。勝ち方も負け方もドラマチックすぎる。想定外のことがつねに起きます。この本で書いた時代は、巨人のV9時代と重なり、川上監督の管理野球がもてはやされました。つまり、想定外があってはいけないのが巨人の野球です。最近は「管理野球」という言葉がなくなりましたが、これは、球界全体が管理野球化したからです。阪神もその流れには逆らえないのですが、時々、管理不能の想定外のことが起きる。そこが、おもしろい。藤浪にはそういう伝統を感じます。

――金本監督の"超変革"阪神はどうでしたか?

中川 「変革」では気が済まず、「超」と付けるのが、すでに過剰なわけです。それなのに、あまり変革できなかったという現実との落差もまた阪神らしいけど。

――来年、優勝するには?

中川 この本の時代のように、監督と選手の対立とか選手間の対立など、「お家騒動」があれば勝てないし、「優勝しない方が儲かる」などと球団幹部が言っては勝てない。最近はお家騒動もないし球団も資金を惜しまないので、昔よりも環境はいいはずなのに、10年以上優勝できないのは、不思議。

強いて言えば、監督がなにかやろうとすればするほど、弱くなるのが阪神。例外は星野の時くらい。だから金本が話題にならず、選手の話題ばかりにならないと、優勝できないかも。野球は監督ではなく選手がやるものだという、阪神らしい野球の原点に戻ってほしいですね。

【構成=関西ウォーカー編集部】

関西ウォーカー編集部

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