【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 佐々木蔵之介の「LIFE」、 優しい時間に染みます。
関西ウォーカー
「ライフ」が面白い。と記すと、読者の皆さんは何の番組を連想するだろう。
ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となり展開する、NHKのコント番組だろうか?
「LIFE!~人生に捧げるコント~」が正式タイトルだ。超一線級の面々が出演している。遊び心が番組に満ちあふれているのだ。ホームページの充実ぶりにも目を見張る。今、民放の優れた作り手たちが、本当はやりたくて仕方ないことを「LIFE!」は具現化している。
今期のドラマの中でもずば抜けて面白い「逃げるは恥だが役に立つ」(MBS系)で、新垣結衣と共に、味のある演技を披露している星野 源は、「LIFE!」の経験が役立っていると確信する。
実は、私がお勧めしたい「ライフ」が、もうひとつある。
ABCの「LIFE~夢のカタチ~」がそれだ。NHKの方は「LIFE!」であり、ABCの方は、「LIFE」である。お気づきだろうか?NHKの番組には、感嘆符「!」がついているのだ。
ABCの「LIFE」が始まったのが、10年の4月だ。パイロット版の放送を経て、NHKの「LIFE!」のレギュラースタートは、13年6月だ。「!」のあるなしが、開始時期と関係あるかも?と想像するのは楽しい。ギョーカイ出身者の特異な癖だろう。
佐々木蔵之介をナレーションに据え、毎回夢を追い続ける人を柔らかく紹介する人間ドキュメンタリー番組、「LIFE」。佐々木は関西出身でありながら、いい意味で関西色が濃すぎない。彼の持つ、気取らないスマートな声が番組に反映され、全体を温かく包み込んでいる。土曜日の昼前という優しい時間を演出してくれる佳きテイストである。
同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
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