旭山動物園の「飛ぶ」カバ、飛んでくる「アレ」に注意です
北海道ウォーカー
2013年に完成した新施設・かば館。カバだけでなく、ダチョウやイボイノシシも観察できる施設で、屋内放飼場の地下部分は隣にある「きりん舎」と繋がっています。

ただ、行動展示で有名な旭山動物園ですから、普通にカバの歩く姿、水に入る姿を見られるだけじゃありません。「飛ぶカバ」が見られるという、一風変わった展示の仕方をしているんです。

どうですか! この臨場感あふれる泳ぎ姿。ばっちりカメラ目線なのがニクイですねぇ。かば館には深さ約3mのプールがあって、こんな風に水の中を跳ねるように泳ぐカバのようすが見られるんです。ちなみに、写真に写っているのはオスの百吉(ももきち)。好奇心旺盛でのんびり屋、キャベツが大好物で真っ先に食べるそうですよ。2013年に来園したときは500kgだった体も現在はその2倍以上! 歯も伸びてかば館の水槽を傷つけてしまうほど。いやー、この巨体が水中をびよーんと泳ぐさまを見た時は度肝を抜かれました…。カバのイメージが覆されましたね。

それと、これが百吉の大きな口と立派な歯! こんな歯で水槽をがりがり齧ったらそりゃ傷つきますよねぇ…。こんな風に口をがばーっと開くダイナミックなようすもたまに見られるようですよ!
さて、このプールはこういった小窓から観察もできますし…

下から見ることもできるんです

こんな感じです。カバを下から見るなんて、なかなか、というか、めったにないですから貴重です。ちなみに、写真に写っているのはメスの旭子(あさこ)。少し気が強く、落ち着いて行動する賢い性格で、将来百吉との繁殖が期待されている女の子です。「って言われても、お腹しか見えないじゃないか!」とお思いの方、安心してください! ちゃんと用意してありますよ。

こちらが旭子。日光浴をして寝ていると、体全体がピンク色に見えるそう。
さて、この写真で旭子がいるのは屋外放飼場。冬の間は屋内だけの展示になる動物もいますが、カバは冬も屋外放飼場で見られます。カバはアフリカの動物ですが、雪や寒さも大丈夫なんだとか。

こちら、屋外放飼場にいる冬の百吉のようす。元気に、雪へ鼻を突っ込んでいますね。
ここで一つ! 百吉を観察する際に注意してほしいポイントがあります。それは「まきフン」です。オスのカバがマーキングのためにする行為で、名前の通り、フンをまき散らします! 屋外放飼場は柵しかないので結構飛んでくるようですよ。外側におしりを向けたら要注意。逃げてください!
そうそう、屋内放飼場のプールですが、閉園時間が近づくにつれてフンが水槽の中に増えてくるので濁ってきます(下の写真を見ると、ちょっと濁ってきているのが分かりますかね?)。きれいな水でクリアに観察したいのなら午前中に行くのがベストですよ。

※写真提供:旭川市旭山動物園
【北海道ウォーカー/出村聖子】
出村聖子
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