「AKB48グループじゃんけん大会」レポート！

WEB連載「ポッター平井の激推しアイドル！番外編」をお届け！今回は、10/10、神戸ワールド記念ホールで開催された「AKB48グループ ユニットシングル争奪じゃんけん大会」をレポートします。

今年で7回目となるAKB48グループのじゃんけん大会は初の関西開催。

今回の挑戦者は98人。1～7位のメンバーでユニットを結成し、CDデビュー！優勝者がそのセンターを務め、8～14位のメンバーはカップリング曲を歌唱できるというイベントだ。

16時16分。じゃんけん大会の本番前に、昨年のじゃんけん女王、藤田奈那のソロ曲『右足エビデンス』でミニライブがスタート。そして、年内での卒業を発表した島崎遥香がセンターを務める11/16(水)発売のニューシングル『ハイテンション』を選抜メンバーで初披露！『フライングゲット』、『Everyday、カチューシャ』、『希望的リフレイン』、『ハロウィン・ナイト』、『ヘビーローテーション』の計7曲でまさに会場がハイテンションになったところで、じゃんけん大会の司会進行を務める福澤朗が登場。“福澤節”で6千人の観客を煽り、いざ決戦へ。

事前の抽選でA～Gブロックに分かれ、各ブロックの優勝者7人がユニット選抜入り。その7人による決勝トーナメントで、大会の優勝者が決定する。

じゃんけん大会の見どころは、各メンバーがセルフプロデュースする衣装だ。ウエディングドレスやバニーガール、幼稚園児など、それぞれの個性を活かした衣装で登場する。渡辺麻友は大好きなアニメキャラのプリキュアに扮し、喝采を浴びていた。そんな中、かわいさよりも笑いを求められている、いわゆる“バラエティ班”のメンバー、中村麻里子は平野ノラ、宮崎美穂はピコ太郎、伊豆田莉奈『こち亀』の両さんの仮装で、会場を爆笑の渦に包んだ。

ユニット選抜の7人が決定し、センターを賭けた決勝戦は、お酒が大好きで、酔っ払いに扮した田名部生来(たなべ・みく/AKB48チームB/23歳)と、バク転が得意で、チアガールに扮した湯本亜美(ゆもと・あみ/AKB48チームK/19歳)の対決。

運命の一戦を前に、「(田名部さんは)3期生で大先輩なんですけど、絶対に倒したいと思います！」と、15期生の湯本が力強く宣戦布告。一方、「AKBに入って今年で10年目になるんですけど、AKBの古株メンバーの気持ちを背負って勝ちたいと思います。」と語る田名部は、溢れる涙を頭に巻いたネクタイで拭った。会場は、苦節10年、最後のチャンスになるかもしれない田名部を後押しするムードに包まれた。

そして、田名部はグー、湯本はチョキで、じゃんけんの女神は田名部に微笑んだ。

震える声で「やりました～。早く終わって、おいしいお酒を飲みたいと思ってたんですけど、今日のお酒はおいしいです！やったー！」と、喜びを爆発させる田名部に、会場から「たなみん」(愛称)コールが沸き起こり、大感動のシーンとなった。

田名部と同じ3期生の柏木由紀と渡辺麻友は「絶対たなみんが優勝するって言ってたんです！本当に嬉しい！」(柏木)、「自分のこと以上に嬉しい！おめでとう！」(渡辺)と祝福。

最後に改めてファンへのメッセージを求められた田名部は「私のことは嫌いになっても、AKBのことは嫌いにならないで下さい。」と、先輩メンバーの前田敦子の名言で、爆笑を誘った。

このままエンディングかと思いきや、サプライズでVTRが流れ、瀬戸内海に面する7県を舞台に、しかも船上劇場を拠点とする「STU(瀬戸内)48」が2017年の夏に“出航”することが発表された。

新たなタイプのグループの誕生にとまどいながらも、最後は全員で『AKBフェスティバル』を披露し、大盛り上がりで幕を閉じた。

終演後、1～7位のユニット選抜メンバー、田名部生来(AKB48)・湯本亜美(AKB48)・込山榛香(AKB48)・渋谷凪咲(NMB48/AKB48兼任)・福岡聖菜(AKB48)・竹内彩姫(SKE48)・野澤玲奈(AKB48)による囲み会見が行われた。

――こんなユニットにしたいとか、希望はありますか？

野澤「私はトライリンガルなので、インターナショナルなユニットにしたいです。」

竹内「前向きな曲を歌いたいです。」

福岡「幅広い年齢層の方に愛される曲がいいなと思います。」

渋谷「たなみんさんがセンターなので、『おちょこ一杯音頭』みたいな(笑)」

込山「＜努力は必ず報われる＞が一番好きな言葉なので、それをこの7人で伝えたいです。」

湯本「一人一人の個性が表れた、素敵な曲を歌えたらいいなと思います。」

――田名部さん、今日はどんなお酒を飲みますか？

田名部「今日はビールがいいですね。劇場公演で、優勝したらビールかけをやりたいって言ったので、実現させたいです。」

――10年間、辛いことも多かったそうですが。

田名部「AKBで活動してきて、1番を取ったことは初めてです。同期はみんな活躍してるのに、私は“幻の3期生”で…。一緒に頑張ってきた(柏木と渡辺の)2人が泣いて喜んでくれて嬉しかったですし、優勝してよかったなと思いました(→涙)。」

――今、一番喜びを伝えたい人は？

田名部「(涙ながらに)辛い時も支えてくれた家族です。家族がいなければAKBにも入らなかったし、一緒に東京まで来てくれて、毎日ごはんを作ってくれる家族に、ありがとうって言いたいです。」

そう語った彼女に、報道陣から大きな拍手が送られた。

その日の夜、田名部はツイッターで、グラスに注がれたビールの写真とともに、こう呟いた。「ホテルで1人ビールを、、、かなりうまい。さすがにさみしいな？？笑　泊まりの用意まったくしてなかったからパンツかった」

わざわざしなくてもいい、下着の購入報告も交えた哀愁漂うツイートは、彼女のことを知らなかった一般のサラリーマンの心も捉えたに違いない。

先日、CDの発売日が12/21(水)に決定したことが発表された。タイトルは未定(11/7現在)。

一体どんな曲を田名部がセンターで歌うのか、楽しみだ。

発売日にはぜひビールかけを実現してほしい。一人でやったら絶対ウケると思うけど。

【取材・文＝ポッター平井】

ポッター平井