Spotifyトップが語る使いこなし術&音楽との付き合い方
東京ウォーカー(全国版)
音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」が11月10日、日本で一般公開すると発表した。Spotifyならではの楽しみ方や、今後はどのようなサービスに成長するのか、同日に行われた記者会見に登壇した代表取締役社長の玉木一郎氏にインタビューを行った。

Spotifyは、国内外の4000万曲以上の楽曲にアクセスが可能で、世界60カ国で1億人以上が利用していることから“世界最大の音楽配信サービス”とも呼ばれている。これまでは招待されたユーザーのみが利用可能だったが、今後はアプリをダウンロードするだけで誰でも利用できる。(無料の「フリープラン」と月額980円の「プレミアムプラン」の2種類を用意)
インタビューに先立つ記者会見で玉木氏は「Spotifyの目指すものは、『いつでも、どこでも、どんなシーンでも音楽を楽しむ』こと」と語った。そんな玉木氏自身がSpotifyを使って一番驚いたのが、現在20億種類以上ある「プレイリストの使い心地」だったそう。

プレイリストはSpotifyユーザーなら誰でも作ることができる。「Spotifyには世界中に50人以上の『キュレーター』と呼ばれる音楽の専門家がいて、彼らがSpotifyの公式のプレイリストを作っています。また、アーティストやブランド企業も独自のプレイリストを作成して公開しています。アプリを開いたら、まずは気になるプレイリストを楽しんでほしい」と説明する玉木氏。
選んだリストの再生曲が気に入ったら、プレイリストや曲の横に表示される「My Musicに保存」ボタンを押せばすぐに自分のプレイリストに登録され、視聴履歴はその後のおすすめにも反映される。また、ミュージシャンに関連した情報にもワンクリックでアクセスでき、そのミュージシャンの最も聴かれている曲やリスナーの多い都市など、探究心をくすぐる情報も満載だ。

「使い始めて数日、プレイリストを聴いていたときに、名前も読めないような未知のアーティストの曲を薦められました。さっそく聴いてみたら『こんなにいい曲があったのか!』と、驚くような楽曲に出会えた。手前味噌ですが、Spotifyのおすすめ機能はかなり強力ですよ」と玉木氏も自信を持って語る。

音響機器メーカーとのコラボレーションにも積極的だ。記者会見にはボーズ代表取締役社長のピエール・ペルラン氏も登壇し、開発段階から連携した製品「SoundTouch10」を紹介。「6つのプリセットボタンに登録したプレイリストをワンタッチで切り替えながら、ボーズならではの高音質で視聴できます」と説明した。

その他にもソニーのPlayStation3、PlayStation4や、BMWやMINI、VOLVOといった自動車とも連携して音楽が楽しめる。

また、歌詞表示モードなど、日本独自の機能を持っているのもSpotifyの特徴。歌詞を気にせず何十年も聴いていた海外の曲も「こんな内容だったんだ!」と知ることができたとユーザーからも高い評価を受けているという。
「どなたにも “珠玉の名盤”と呼ぶべきアルバムがありますよね。そういった大切な楽曲は、CDやアナログ盤で今まで通り保有して楽しめば良いと思うんです。Spotifyは日常生活に寄り添った日々のBGMのような存在として気軽に楽しんでほしいですね」と話す玉木氏。今後も日本のリスナーの使い勝手に合ったサービスを提供するとのことなので、未知のお気に入りに出会うチャンスを広げてくれるサービスに成長しそうだ。【ウォーカープラス編集部/杉山元洋】
杉山元洋
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