【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 トークのプロとは聞き上手! 鶴瓶の番組で再確認
関西ウォーカー
笑福亭鶴瓶。彼のトークに触れると、喋り上手とは、すなわち聞き上手なのだと良く分かる。そして聞き上手とは、ぐいぐいと質問攻めにすることではなく、相手の話にじっくりと耳を傾け、本来話す予定ではなかったエピソードまで、当人からつるりと引き出してしまう術を持っている人のことなのだ。そのあたり、ギョーカイで鶴瓶を見倣った方がいいと感じる芸人、アナウンサーあるいは記者をよく見かける。
「桃色つるべ~お次の方どうぞ~」(カンテレ)は、鶴瓶がももいろクローバーZとタッグを組んで、ゲストの悩み相談に乗りつつトークを展開する30分番組だ。
11月4日放送のゲストが少々ユニークだった。林 弘典と中島めぐみ。ふたりとも関西テレビのアナウンサーである。それ自体は珍しくもなんともない。以前の放送でもアナウンサーがゲストという回はあった。ただ実は、林と中島、ふたりは夫婦なのだ。互いにバラエティ番組で共演したのは初めてだったこともあり、ネットニュースにもなった。蛇足ながら中島はボクのゼミの卒業生でもある。
林と中島の誠実なキャラもあって、番組はとてもいいムードで仕上がっていた。ただこういうケース、番組展開は決して簡単ではない。周囲に独特の意識が漂いがちだ。それを難なくこなした笑福亭鶴瓶という人の凄さを実感した。カンテレにとっても収穫大だった。
同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全1枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介