旭山動物園・大迫力なキリンのそばに、まさかの生き物…
北海道ウォーカー
動物の生き生きとした姿が観察できる、旭山動物園の行動展示。2013年に完成した「きりん舎」でもさまざまな工夫がされ、キリンならではの行動を見られるようになっています。

そもそも、キリンって大きいですよね? 見上げないと顔が見れないし、とはいえ首が長いものだから、見上げたところで顔の細かい部分なんて観察できない…。
ですが! 旭山動物園では、そんなどでかいキリンが間近で、しかもいろんな角度から眺められるよう工夫がされているんです。

屋外放飼場の見物エリアはちょうどキリンの高さほどに作られていて、見学者の足元近くにエサ用の草やペレットなどを設置した給餌箱があり、それを食べに来たキリンがまさに手の届くような距離で見られます。黒く長い舌を使って器用に食べるようすが観察できるんですが、初めて見たときは「お、おぉ」と軽い衝撃を受けました…。舌の長さが想像以上で…、見てはいけないものを見たような…。

というように、ただ大きいだけじゃないキリンが見られます!(基本的にキリンの舌は約45cm。長い舌を枝に巻きつけて葉っぱをしごきとって食べます)
ちなみに、放飼場にはエサ用の葉っぱを枝ごと刺せる棒があり、冬場は風の強い日などに使われることがあるそう。
そして、間近で見られるポイントはもう一つ。「きりん舎」は屋内からも観察できるようになっていて、ガラス窓を一枚隔てた位置でド迫力のキリンを感じることができます。特に冬場は寒いですから、屋内でゆっくり観察するのもオススメですよ!
外から見るとこんな感じですが…

中から見ると…

近いですね!
「きりん舎」には2016年11月現在、2頭のアミメキリンが暮らしています。オスのゲンキと、メスの結(ゆい)です。キリンは一般的に憶病で神経質な動物ですが、ゲンキは好奇心旺盛で人なつっこい性格。一方結は、ハートが強く何事にも動じない堂々とした性格、ゲンキと比べて小さく、網目模様の茶色の色も薄いので、見比べてみてくださいね。
そうそう。キリンの絵を描くとき、網目模様も大事ですが、ツノを描きませんか? 2本。 でも、実際にはツノは2つだけじゃないんです。

どうですか? 舌と同様、想像を超えてきますよね。亜種によって変わりますが5本もあるんです。
そして、「きりん舎」には実はいろんな動物が展示されているんです。「きりん舎」は「かば館」と地下で繋がっていて、地下に降りるとカバのお腹が見える水槽があるんですが、そこから右に行くとキリンの観察テラス、左に行くとダチョウやイボイノシシがいるゾーンになります。

昨年2015年にやってきた、イボイノシシ。ああ、凛々しいですねぇ。
そして、「まさか」のこんな生き物たちもいます。

マダガスカルコックローチ。ええ、お察しのとおり、ゴキブリの一種です。北海道ではゴキブリ自体ほとんど見ないですから、免疫がない分めまいがしそうですが…。オスは頭部にツノがあり、ツノはオス同士が戦う時に使います。また、オスはメスに比べて体の黄色みが強いのでじっくり観察してオスとメスを見分けましょう。バナナなどの果物が大好きでフルーツゴキブリとも呼ばれていますよ。ほかにも、アフリカウシガエルやタンザニアフラットロックスコーピオンなど、アフリカで生きる生物たちが展示されています。あまり出会う機会のない生き物たちですからね、来園したときにはぜひ観察してみてください!
【北海道ウォーカー/出村聖子】
※写真提供:旭川市旭山動物園
出村聖子
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