ハリー・ポッター最新作の美術監督が来阪!小道具を披露

関西ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

世界中で愛される「ハリー・ポッター」の新シリーズ第1作目となる映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」が、いよいよ11月23日(水・祝)より公開される。今回は、本作の公開を記念して、9月13日に大阪ステーションシティシネマで実施されたファンイベントの模様をレポート!イベントには、今回が初来日となる本作の造形美術監督を務めたピエール・ボハナが登壇。新シリーズのカギを握るアイテムの現物を手に取りながら、作品にまつわるエピソードや手掛けた小道具のこだわりについて語られた。

大阪のファンイベントに登壇した、映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の造形美術監督を務めるピエール・ボハナ


本作は、「ハリー・ポッター」シリーズのJ.K.ローリングが原作・脚本を手がけるシリーズの最新作。ホグワーツ魔法魔術学校で学び、魔法使いになった魔法動物好きの青年ニュート・スキャマンダーが、NYで逃してしまった魔法動物を捜そうと大冒険を繰り広げる物語だ。主人公のスキャマンダーを演じるのは、「リリーのすべて」のエディ・レッドメイン。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」など、シリーズの後半4作品の監督を務めてきたデイビッド・イェーツがメガホンをとる。

ピエール・ボハナは、「ハリー・ポッター」シリーズを語るには欠かせない、“空飛ぶほうき”や“魔法の杖”、クイディッチの試合の“スニッチ”など、ほとんどすべての小道具の制作を手掛けてきた。また、「ハリー・ポッター」全シリーズのみならず、「ダークナイト」、「ゼロ・グラビティ」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」など、近年公開された数々のヒット作の小道具制作にも携わってきた人物だ。

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の撮影で使用されたアイテムや魔法動物のタマゴが披露された


「ハリー・ポッター」シリーズの世界に最も精通しているスタッフのひとりであるボハナから、最新作にまつわるエピソードや作品の根底となる小道具についての話が直に聞くことができるとあって、劇場には多くのファンが詰めかけ歓喜の声が飛び交った。

本作に参加することが決まったことについて、ボハナは「今回、これまで『ハリー・ポッター』シリーズを手掛けてきた多くのスタッフが再集結しています。シリーズでやってきたことは本当に楽しかったし、多くの学びやいろいろな人との出会いがありました。そういう仕事をもう一度させていただけることは、この上なく嬉しく思います」とコメント。

そしてスクリーンには、原作者のJ.K.ローリングからのメッセージ動画と最新予告映像が映し出され、予告編に登場した魔法界のアイテムや魔法動物についてボハナがファンに向けて丁寧に解説していく。

主人公のニュート・スキャマンダーが使用しているトランクについて、「映画の舞台は1920年代で、当時のトランクは圧縮されたボード紙でできていて、縁取りだけが皮で作られていました。なので、見た目はそういう素材でできているようにみせているのですが、今回の小道具で実際に使っている素材はカーボンファイバーになります。いろいろな距離、いろいろな角度から撮影されるので、それに合わせて同じトランクでも何種類か作っています。今回はアップ用に使っているものを用意しました」と明かす。

主人公ニュート・スキャマンダーのトランク(アップ撮影用)と魔法の杖


続けて、魔法の杖について、「杖は各キャラクターに合わせた特徴を出して、ひとつひとつ違うキャラクターに合わせたデザインになっています。杖には性格がよく出ていて、ニュート・スキャマンダーは、魔法動物に夢中で物に執着しない性格なので、物の手入れはいい加減で杖も傷だらけだったり汚れがついていたりしています。また、持ち手の部分が貝殻でできている設定で、自然の物や動物が好きなんだという彼の性格がよく出ていますね」と、ディティールについて語られた。

【写真を見る】撮影で使用されたアイテムの現物を手に取りながら、作品にまつわるエピソードや手掛けた小道具のこだわりについて語る


これを受けて、質疑応答の時間にはファンから「ボハナさんなら、自分の杖をどんなデザインにしますか?」と問われ、ボハナは「普段、考え事をしている時に頭をかく癖があるので、それにちょうどいい杖をデザインすると思います。また多くの場合は、貴重で高価な材木で出来ている設定だったり、ジュエルなどを埋め込んでいる場合が多いのですが、僕の場合はシンプルに、エボニーの木やイギリスのオークの木、ローズウッドといった木材を使うと思います。もうひとつ大事なのは、バランスである程度の重みがないといけません。そういうことも意識しながら作りますね。あとは、魔法をぎっしりと詰め込まないといけないですね!(笑)」と、笑顔で回答。

さらにこの日は、本作の劇場鑑賞券や日本未発売のニュートモデルの杖などが当たる抽選会も実施された。ボハナが自らクジを引いて番号を読み上げ、当選した観客が歓喜するファンにとって特別な時間となった。

劇場鑑賞券などが当たる抽選会が実施され、自らクジを引くピエール・ボハナ


最後に、「映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の話をできて嬉しいです。作る側としても本当に楽しい映画だったので、これからご覧いただく皆様にも楽しんでいただきたいと思っています。乞うご期待!」とメッセージをおくり、イベントの幕を閉じた。

小道具のディティールまで注目しながら本作を楽しめば、より充実した体験になるはず。待望のシリーズ最新作に込められた魔法を、ぜひ劇場で確かめてほしい。

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は、11月23日(水・祝)より大阪ステーションシティシネマほか全国の上映劇場にて公開。

【関西ウォーカー編集部】

大西健斗

この記事の画像一覧(全5枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る