漫画家・浦沢直樹が描く!喋る!歌う!展覧会記念ライブ
関西ウォーカー
「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」などの作品で知られる、漫画家・浦沢直樹の作品展「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる -大阪の巻- 」が、大阪南港ATC特設会場にて11月26日から17年1月25日(水)まで開催中。これに先立ち、11月25日には「浦沢直樹トーク&ライブ」が開催され、ミュージシャンとしても活動している浦沢本人による弾き語りや、展示作品にまつわるエピソードが披露された。

本展では、漫画家・浦沢直樹がこれまでに手掛けてきた作品の原稿展示をはじめ、ストーリーの構想メモやネーム、さらに秘蔵イラストやスケッチ、少年時代の漫画ノートに至るまで、浦沢直樹のペン先の熱量に触れることができる膨大な手稿が公開されている。また、原画そのものを単行本一巻まるごと展示するコーナーでは、「MONSTER」最終巻、「パイナップルARMY」、「Happy!」、「PLUTO」、「MASTERキートン Reマスター」、「BILLY BAT」など、珠玉の原稿を大公開。漫画を読み進めるように、展示が楽しめる内容となっている。

詰めかけた大勢のファンを前に、ギターとブルースハープを携えて登場した浦沢。自身で作詞作曲を手掛けているアルバム「漫音」から、「僕の姉さんUFOにさらわれて」などを立て続けに披露しエモーショナルに歌いあげる。浦沢の描く絵が浮かんでくるようなユニークで情緒ある歌詞と鳴らされる音を、観客はじっと見つめるように聞きふけっていた。途中、浦沢は思い出したかのように展示作品の解説に入ると、スクリーンに映し出された作品を指さしながらトーク。

学生時代の自画像から、周りの子供に合わせて、あえて下手くそに描いていたと語る6歳の頃のあどけない作品まで振り返りながら、これまで手掛けてきた作品にまつわる裏話も披露。「最初、『YAWARA!』は読み切り漫画で続けるつもりもなく、ただ描いてみただけでした。それが、まさか7年ぐらい続く長編漫画になるなんて…。当時はそんなこと知りもせず、『こんなチャラチャラした女の子を描いちゃってさ。人気出ちゃったりして(笑)』とヘラヘラ笑ってましたから!」と笑顔で打ち明ける。

その後、その場で自分の演奏を録音し、それをバックにおもむろにペンを走らせる浦沢。音に合わせてイラストがどんどん描き上げられ、完成すると今度はそのイラストをバックに歌いはじめるという、ライブドローイングを披露。最後は、観客が総立ちとなって、浦沢の鳴らす音に手をあげて応えるクライマックスも。浦沢にしかなしえない、漫画と音楽の共演で観客を魅了した。

33年にわたる浦沢の世界を楽しめる「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる -大阪の巻-」は、大阪南港ATC特設会場にて17年1月25日(水)まで開催中。
また、大阪・難波のYES THEATERで、展覧会開催を記念した浦沢直樹バンドによるライブが17年1月15日(日)に開催。ライブの当日に限り、ライブチケットを展覧会会場入り口にて提示すると、浦沢直樹展に無料で入場することができるうれしい特典も。息づかいが伝わる原画、そして音楽を直に体感して、浦沢直樹の世界を一日楽しもう!
【関西ウォーカー編集部】
大西健斗
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