インフル予防の「手洗い」しすぎで“手荒れ患者”が増加中
東京ウォーカー
国立感染症研究所調べで患者数が推計約18万人になるなど、依然として猛威をふるう新型インフルエンザ。この流行で、なんと皮膚科に“手荒れ患者”が増えているという。インフルエンザ対策として推奨されている“手洗い”がその原因だ。
「例年、夏の手荒れは主婦や美容師などの環境要因から悩む人ばかりでしたが、今年は昨年にはほとんど見られなかったような人が来院しています」と、話すのは野村皮膚科医院院長・野村先生。
特に手荒れが顕著なのは保育園や幼稚園に通う子供たち。手洗いを1日に何度もするだけでなく、手洗いの際に泡で遊んだ末に流しきれていなかったり、子供には強いハンドソープで手洗いをすることで荒れてしまう傾向にあるのだとか。
一方、オフィスに常備されたアルコールで手荒れするサラリーマンやOLも多いという。強いアルコール分がしみたり、乾燥することで手荒れを招いているケースも。
そもそも手洗いの本来の目的は“手についたウイルスを洗い流すこと”。感染者が咳をした口を手で押さえた時、ウイルスが手につき、その手で触ったドアノブやつり革を通じて別の人に感染することもある。ウイルスがついた手で口や鼻、目などの粘膜をさわるとインフルエンザに感染するので手洗いは重要なのだが、間違った方法では手荒れに悩まされてしまう。
そこで、知っているようで知らない“手荒れをしない”手洗いのポイントを、野村先生に聞いてみた。
「まず、ぬるま湯で洗うこと。高温だと皮脂を奪い、乾燥してしまいます。また、忘れがちな爪のまわりや指の間も丁寧に洗いましょう」(野村先生)。
また、手荒れをしないためには手洗い後にも重要なポイントが。
「手洗い後は服や紙で手をふかず、ハンドタオルで水気を拭きましょう。ハンカチではなく、吸水性のいい清潔なハンドタオルがオススメ。ハンドドライヤーは指先を乾燥させすぎてしまう傾向にあるので、使わないほうがいいでしょう」(野村先生)。そのほか、手洗い後にハンドクリームで保湿をするのも手荒れには有効なようだ。
“手を洗う”という行動にとらわれて、意外と見落としがちな手荒れ。正しく洗って、インフルエンザも手荒れも無縁のピカピカ手になろう。【東京ウォーカー】
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