【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 マネージャーから話を引き出す 「おかべろ」の試みが新鮮
関西ウォーカー
ナインティナインの岡村隆史が、関西テレビで初のレギュラー番組を始めた。「おかべろ」だ。田村 亮(ロンドンブーツ1号2号)が経営するテレビ局近くの飲食店が舞台。岡村は店の常連客。仕事の合間、そこに休憩しに来るタレントとマネージャー。そんな設定のトーク番組である。マネージャーが時にテレビに登場することは今までもあったが、初めから終わりまで出演する番組はとても珍しい。しかも半ば強引にタレントがトイレに行かされている間に、彼らの「素の姿」をマネージャーから聞き出すのだ。プロの喋り手ではないので、人により「当たりハズレ」はあるだろうが、面白い試みである。今後も大事にして欲しい。
番組初回のゲストはヒロミだった。岡村も、田村も、ヒロミのマネージャーも、そしてスタッフたちもヒロミに気を遣っている空気が感じ取られた。田村の言葉数も少なかった。だが優秀な面々が揃っているせいだろう、2回目の相武紗季、3回目の高橋真麻と回を重ねるごとに良くなってきた。優れたトーク番組の証は、ゲストが誰であれMCの魅力で一定の面白さを毎回キープできることだ。
同局の人気長寿番組「さんまのまんま」の後枠を担って出航した「おかべろ」。幸先は上々だと思う。岡村隆史は言うまでもなく、田村 亮には、相方田村 淳にはない魅力がある。番組を通してそんな部分も楽しみたい。
影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
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