狙いは「カフェ化」!? ファストフード“コーヒー戦争”の理由とは
東京ウォーカー
10/1は「コーヒーの日」だが、最近激化しているのがファストフードの“安ウマ”コーヒーだ。マクドナルドの“コーヒー1杯無料配布”をはじめとし、各社猛烈な勢いで低価格かつ高品質のコーヒーを提供している中、ついに「モスバーガー」も、10/1(木)〜13(火)の期間限定で“有機栽培コーヒー”を100円で販売するという。激化の一途をたどる“安ウマ”コーヒーだが、各社の目的とは? “安ウマ”の裏に見えるファストフード業界の秘策を追った。
ファストフード全国チェーンでは初となる「JAS認証有機栽培」&「レインフォレスト・アライアンス認証」という“W認証”コーヒーが特徴のモスは、業界が“激戦”になった理由をこう語る。
「モスの場合、カフェタイム時におけるお客様の充実が目的です。ファストフードは“食事”のイメージがあるので、ランチタイムとカフェタイムではどうしてもお客様の入りに差が出てしまいます。気軽にコーヒーを楽しめる環境を作ることで、“カフェ”として利用していただければと思います」(モスフードサービス 広報)
今回“100円”という値段に踏み切った2メニューは、「プレミアムブレンドコーヒー」(220円)と、「カフェラテ」(260円)の2種類。コーヒーはよく聞くが、カフェラテが100円で飲めるというのは、業界としてもかなりの衝撃価格だ。
また、オーダーを受けてから1杯分ずつ豆を挽くという「挽きたてリッチコーヒー」(220円)が好評な「ケンタッキーフライドチキン」も同様に、1日中まんべんない集客を目指しているという。
「カフェタイムをアピールした店舗はコーヒー等の需要がアップしました。ファーストフードはコーヒーチェーンより、お値段的にも気楽に使っていただけるということで、繰り返し利用してくださるお客様も多いですね。食事時間は“ファストフード”として、それ以外は“カフェ”として利用していただければと思います」(日本ケンタッキー・フライド・チキン 広報)
一方、日本マクドナルドは、リーズナブルな価格に続き“無料”というサービスを打ち出す理由について「(プレミアムローストコーヒー)は、外部調査で買いたいコーヒーNO.1に選ばれるなど、大変ご好評頂いております。まだお召し上がりになっていないお客様にぜひ一度ご体験いただこうと、(無料サービスの)実施を決定いたしました」とコメント。必ずやまた来店していただけるはず、と自信はたっぷりなようだ。
今や、約1兆5000億円とも言われる“喫茶市場”。現状では、コーヒーチェーン(個人経営の専門店を除く)が約20%とトップを走っているが、徐々にファストフードが市場に食い込んできている。“リーズナブルさ”や“入りやすさ”に加え、高品質な“味”を追求したファストフードの“安ウマ”コーヒー。ビジネスマンや主婦層のカフェタイムを狙って、今後も各チェーンのアプローチはさらに激化しそうだ。 【東京ウォーカー】
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