20周年のコンドルズ、クリスマスに超絶裏ベスト版の限定公演!
関西ウォーカー
WEB連載「はーこのSTAGEプラスVol.36」をお届けします!
近藤良平が率いる男だけのダンス集団、コンドルズ。ユニフォームの学ラン姿を貫いて20年。2016年は全国で20周年記念ツアーを敢行し、秋には紅白歌合戦が生中継される東京のNHKホールを即日完売し、追加公演も開催した。1996年10/10、たった6人の男で、小さな劇場から始めたコンドルズが、だ(感涙)。ユニホームを作るお金もなく、学ランならなんとかそろうだろうと、破れては縫いながら着続けたコンドルズが、だ(再感涙)。そして20周年を迎えた16年の締めくくりに、クリスマスは大阪で、年明けに東京で、“超絶の裏ベスト版”の限定公演を開催することになった。近藤が来阪し、思いを語った。
【コンドルズのこと】
コンテンポラリーダンスのカンパニーだけど、ウクレレとかの生演奏や、人形劇に影絵、凝った映像にコントまで、なんでも屋さんみたい。だから最初は知らない人に理解してもらうのが大変だった。また、ダンスも近藤良平は突出してうまいけど、大丈夫か!?と思うメンバーも。今、しっかりプロデューサーをやってる勝山康晴は、塾の講師だったし。コンドルズは半分くらいのメンバーがもう一つの職業を持っている。ところが、そういう人たちが学ラン姿で一生懸命に踊っている姿が愛おしく、必死で楽しませようとする気持ちが伝わって、お客さんたちが温かく応援し始めた。コンドルズは、これまで周年記念の節目にとらわれず、常に前を向いて進化してきた。が「最初は、20周年って盛り上げんのヤダな、と思ってたけど、逆にお客さんがみんなで祝ってくれるので、ちゃんとやろうと思って」と近藤。
【裏ベスト版と劇場のこと】
近藤「作品を作る上で、初めて20年前から振り返った。VHSしか残ってないような映像とか、すごい量の中から引っ張り出して、探すの大変でした(笑)。そしたら、『こんなのがあった!』というのがいっぱい出てきて。そういうのを、もう1回、今の形で見せられないか、というのが裏ベスト版でやりたいこと。だから、夏から秋にかけての全国ツアーで出来なかったことをやります」
劇場は、コンドルズ的には小さいよね?なナレッジシアター。
近藤「関西では、12月に京都のアートコンプレックスという小空間で13、4年の間、毎年公演をしていて、そのおかげでどんな場所でもできるコンドルズのスタイルが生まれたんです。海外公演でもいろんなホールがあるからね。だから、ナレッジシアターでしかできない、違う見せ方で提供したいと思ってます」
【20年、そしてこれから】
近藤「これまで20年間、やり続けられたことが一番大きい。いろいろなことを笑い飛ばして、メンバーと明るい風通しのいい関係をずっと保ってこられた。今、メンバーの子どもが16名。家族も増えて、かなりなビッグファミリーですよ。20年って、そういうことなんだなって思います」
世界30か国以上での公演、NHKの連続テレビ小説「てっぱん」のオープニングを振付・出演、紅白歌合戦やFNS歌謡祭にも出演。
近藤「最初は、意味わかんない、とか言われて、コンテンポラリーダンスとして生き残っていけるかどうかの戦いがずっとあった。今は、全国各地の学校や障がい者のアートイベントに呼んでもらえる。時代、変わりましたね~。理想の形や目標は?って、よく聞かれるけど、自分のやりたいことをやってたら、こうなった感じ」
20周年ツアーに向け、パンフレットも初めて作った。コンドルズの20年が詰まった分厚い1冊だ。
近藤「20周年ツアーをやったら、出しきりました感が出ちゃうかな、と思ったけど、止まらない。止められない。全員が次へ行く方向に向かってます」
【公演はクリスマスですけど…】
イヴの24日の夜公演。公演後にメンバー全員とのクリスマスパーティ付で10,000円のチケットが発売されたが、先行予約で完売した。
近藤「今回は、パーティみたいな作品ですよ。アナログなコンドルズを見ていただきます。いい学芸会です(笑)。みんなでクリスマスを祝いましょう! 今年はこれでおしまいなので、21年目に向けて出しきる公演です。ほぼ、忘年会ですね、すみません!(笑)」
【取材・文=演劇ライター・はーこ】
演劇ライター・はーこ
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