【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 ブラマヨらしさ、 関西らしさが満開!
関西ウォーカー
いまや「超」をひとつふたつ付けただけでは足りないほどの売れっ子芸人、ブラックマヨネーズ。全国ネットのレギュラー番組も数多く抱える吉田、小杉の2人だが、特に生き生きと輝いて映るのは関西ローカル番組ではないかと思う。
なかでも私が今一番気に入っているのが、「マヨなか笑人」(読売)である。毎週欠かさず見ているが、1月6日の放送は際立って素晴らしかった。
宮沢りえ主演の映画、「湯を沸かすほどの熱い愛」は、今年の映画賞総なめ間違いなしでは?と思うほどの名作だが、この作品の監督、脚本を務めた中野量太が、この日のゲストだった。実は中野監督とブラマヨの吉田が高校の同級生だという。吉田が時に目を潤ませながら高校時代の話をする姿と、中野監督の人柄の良さが相まって、流れるような素晴らしい番組に仕上がっていた。相方の小杉や同じくゲスト出演の品川庄司も、絶妙のタイミングでトークの面白さを上乗せし、吉田はそれを受けさらに笑いを増幅させた。関西の珠玉のトークここにあり、というクオリティーの高さだった。
中野監督自身が、宮沢りえの話をはじめ普段聞けないエピソードを楽しそうに話していたのも、スタジオが心地よい空気に包まれていたからに違いない。
関西のバラエティー番組の台本は薄いが、演者とスタッフ間の信頼関係は厚い。そう信じている。
影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
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