乗り捨てOK!?自転車シェアリングは東京でもブームになるか
東京ウォーカー
東京の「新丸ビル」周辺で、白色の折りたたみ自転車が往来している。これは、好きな場所で借りたり、返却できたりする共同利用の自転車。この“乗り捨て”感覚が魅力の自転車シェアリング、果たして東京で流行するのだろうか。
この事業は、環境に配慮したレンタサイクル「コミュニティサイクル」として、環境省が普及を目指す社会実験の一環。丸の内・大手町地区では、11/30までの期間限定でJTB首都圏(千代田区)が自転車を借りたり返却したりできるポートを85台分、自転車計50台を5か所に設置した。利用者は登録を行い、貸し出された会員証をポートにかざせば30分無料、以降は10分100円で利用できる。ちょっとした移動に便利な本格的な“自転車無人貸し出しシステム”、国内初の試みとなる。
実は9月下旬、「都市型コミュニティサイクル」の先駆けとして、札幌市の繁華街での12日間の短期間実験が行われた。こちらは、電子決済機能「おサイフケータイ」がついた携帯電話を使って「ポロクル」という青い自転車が借りられるシステム。運営した「北海道モビリティデザイン研究会」の幹事企業「ドーコン」(札幌市)いわく、「今後の事業化を前提として新しい生活スタイルを提案したかった」とのこと。南北に約2km、東西に約1.5kmの範囲で50台が稼働し、登録したモニター数は約230人だったそうだが、ユーザーからはどのような意見が上がったのだろうか。
「自転車に乗っていると、こんな店もあったのかなど、知らなかったことが多いことに気づいた(学生)」「街の移動が楽(会社員)」「駐輪場が少ないことが問題なので、その解消にもつながると思う。良い取り組みだ(会社員)」と、喜びの声、納得の声が数々寄せられている。その反面、「(貸し出し時間の)30分だけじゃ何にもできない(多数)」「サドルの上げ下げができないのが不便(多数)」「おサイフケータイ機能がないので使えない(主婦)」といった問題点も見え、「もっと、たくさんの場所にポートがあればいいのに(多数)」や「こういう取り組みをこれからもっとやってほしい(多数)」といった、期待や要望も多く聞かれた。反響が多かったことからも分かるように、ひとまず「都市型コミュニティサイクル」第1弾としては成功したようだ。
すでにパリでは、利用者が1日に数十万人にも達し、またバルセロナやコペンハーゲンなどの地域でもしっかりと受け入れられている自転車シェアリングシステム。日本では、まだスタートしたばかりの事業だが、この仕組みが根付くのもそう遠い日ではなさそうだ。買い物をしに行った街で、好きな場所をゆっくりと自転車で楽しめれば…そんな願いが叶う日を心待ちにしたい。【東京ウォーカー】
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