新型にチェンジしたルノーの人気モデル「ルーテシア」を試乗
東京ウォーカー(全国版)
2016年のフランス常用車の販売台数ナンバー1。ヨーロッパ圏のBセグメントでも、販売台数第2位というルノーのルーテシア。2013年に33万台であった生産台数も、昨年は40万台へと右肩上がりで、今までは2ヶ所で生産を行っていたものを工場を1ヶ所増やしたという。その人気車種がマイナーチェンジされ日本に上陸、いち早く試乗する機会を得た。

マイナーチェンジの場所はデザイン面。
ルノーがヨーロッパの購入者に「選んだ理由」のアンケートを採ったところ、第1位はデザイン性の良さとの回答だったという。今回のマイナーチェンジはそのデザインのリファインと質感の向上だ。とはいえ、その変更点はかなり細かい部分。それだけルーテシアのデザインは完成されていたというわけだ。

まず、フロントまわりのデザインとして、グリル、そしてバンパー部に手が加えられている。特にバンパー部はワイド感で張り出しのあるものに。リアも同様に、ワイド感を出している。

ヘッドライトはフルLED化、精悍な印象を抱かせるものへと変わった。リアのライトもLED化され、数ミリ幅を広げられている。このLEDライトのうち、ポジションランプとテールランプは、ルノーが近年展開を始め、今後同社のアイコンとなる「Cシェイプ」というデザインに沿ったもの。日本にこのCシェイプを導入した車両はルーテシアが始めてになるが、ヨーロッパで登場している新型車には導入されているとのこと。

インテリアは、ハンドル、エアコン吹き出し部、シフトノブの形状が変更され、質感が向上した。プラスチックであったドアの内張りも、ソフトパッド化され、肌あたりがよくなった。シートの形状も変更され、上位グレードにあたるインテンスでは、よりサポート性が向上。素材もスポーツを意識したファブリック素材へと変えられている。
ラインアップも変更。従来が搭載するエンジンにより、1.2リットルのインテンスと0.9リットルのゼンという2グレード展開から、インテンス、ゼン、アクティフという3グレード構成へ。パワートレインは、1.2リッターターボとEDCの組み合わせ。その他、限定100台で0.9リッターエンジン搭載のMT仕様も用意される。気になる価格だが、アクティフが199万円、ゼンが217万円、インテンスが229万円となっている。
初めてのルノーをより多くの人に

ルーテシアのインテンスは、昨年3月頃に試乗。その時モデルを努め、ルノーのファンになったという榊原莉奈に、今回の新型ルーテシアを見てもらった。しかし「パッと見た感じ、違いがよくわからないです……」と、微妙な反応。しかししばらくすると、「今までのルーテシアは、丸みを帯びていて女性的な印象を受けました。新型は男性的といいますか、スポーティーさを増した印象を受けます」との評。
まずは助手席に座ってもらった。「ルノーのインテリアって、お洒落ですよね! 以前とはちょっと感じが変わって、より上品になった気がします」とこちらは敏感に反応した。ドライバーシートでハンドルを握ると「やはりルノーを運転すると、楽しい気持ちになります。視界が広く、操作した感触が柔らかいので、運転がとてもしやすいです」と笑顔だ。
運転した感じや乗り心地は、マイナーチェンジ前のモデルとの違いを感じることは難しい。マイルドな乗り味でありながら、運転の楽しさをドライバーに伝えてくれる。そんなルノーの美質、ルーテシアの良さをそのままに、内装の質感向上がオトナの風格を漂わせる。より多くの人に受け入れられる、そんな印象を受けた。
同社が「始めてのルノーに最適」と位置づけているルーテシア。どのようなシチュエーションでも応えてくれる1台をチェックしてみては【ウォーカープラス編集部】
クリタタカシ
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