終盤、驚愕の事実が明るみに…!“知りたくなかった”事実に二度読み必至!!「時間を止める力」を使い少年が行っていたのは…?
――作中に「世界の涙の総量は不変だ」という言葉が登場しますが、これはサミュエル・ベケット氏の『ゴドーを待ちながら』にも出てくる言葉ですね。『ゴドーを〜』では「誰か一人が泣きだすたびに、どこかで誰かが泣きやんでいる」と続きますが、『天秤を持った少年』では「総量は変わらなくても同じ人達ばかりが泣いている気がする」と続き、「涙のバランスを等しくしたい」と願っています。この思いが作品タイトルとなっているのでしょうか?
気づいてくださった方は初めてです!そこまで考察して頂いて、本当にありがとうございます!!はい、正しくそうです。『ゴドーを待ちながら』のその言葉が自分の中でとても印象的で。ふと気がかりになり、その疑問を主人公の早坂に投影しました。

――最後に、今後はどのくらいのペースで作品を描かれますか?または、今後の新作についてのご予定を教えてください。
基本的に水面下での活動が多いため、具体的なペースは申し上げられないのですが……。現時点では、株式会社MUGENUPさんのコミックレーベル『ムゲンコミックス』にて、恋愛モノでヒューマンドラマ要素の入った漫画を連載させて頂く予定です。ただ、発表はまだだいぶ先になると思いますので、タイトルなどは時期が近づいてからSNSでお知らせさせて頂きます。

「天秤を持った少年」は終盤で衝撃の真実が明かされる!「時間を止める力」を持つ少年が、戦地で“世界を変えるため”に行っていたのは、武器を破壊することだけじゃなかった。時間を止めている間に武器を壊し、そして敵対する軍の兵士までも…。その選択に追い込まれた理由や背景などを、じっくりと考えながら読み進めてみよう。
取材協力:城岳研志(@j_g_kenshi)