「やっぱり女の子は可愛くないとねえ」一重の私は親から整形手術を受けさせられた…。母からの過干渉に苦しんだ自伝的エッセイ漫画が胸に突き刺さる
今後の目標は年を取ることの希望を自分自身で示すこと
少しずつ母の呪縛から抜け出たグラハム子さん。母との思い出を昇華し、今の自分を認められるようになったのは自身の子供の存在が大きいという。
「子供はどんな私も好きなんですよね。親が子供に対してそうじゃなきゃいけないんでしょうけど、まず子供が先に親を好きなんですよ。母は自信がなかったんでしょうね、学歴とか肩書きとか地位とか目に見えるもので武装しないと自分を保てなかったんでしょう。子供に武器を与えることだけが親の愛だと思ってたんだと思います。もちろん、それも1つの愛なんですけどね。自由を与えて、そのままでいいんだよって言える強さが母にはなかったんでしょう。受け入れることが1番大切な愛だと思うので、自分の子供たちに対しては好きなものも嫌いなものも否定しないで見守っていきたいです」
また、今作では同じような体験をした多くの人からコメントが寄せられた。そういった反応についてはどう思っているのだろうか。
「タイトルこそ“整形を受けさせられた”としていますが、これはエピソードの一つにすぎません。この話で描きたかったのは親からの過干渉で、人生から選択肢を奪われて自分をなくしてしまうこと、そして自分を取り戻していく過程を描きたかったんです。読者の方もそれを感じてくださって、エリカに共感してくださるコメントを寄せてくださってとてもありがたいです。みんな頑張って生きてきたんだ、生きているんだというのが伝わってきます。皆さんにありがとうと伝えたいです」
グラハム子さんに今後の目標を聞くと「別作品で『美淑女戦隊 オバサンジャー』というおばさんが主人公の話を描いているのですが、これからも私と同年代の頑張るおばさんを描きたいし、自分自身も頑張るおばさんでありたい」とのこと。
「主婦だといわゆる家事スキルにつながる整頓や料理などを頑張ればいいんでしょうが、私はそういうのは苦手なんです。なので、今はバク転チャレンジをしていて、その様子をTwitterにもアップしています。夫からはなにやってんのって感じで呆れられているんですけどね(笑)。小さなことでも自分で決めた目標が達成できるとうれしいし、日々が楽しくなります」
目標を語るグラハム子さんの姿はまさに快活。辛い経験も飲み込んで、前を向いた姿が印象的だ。バク転ができる漫画家として活躍される日を期待したい。
取材・文=西連寺くらら










