常にブンブン動く我が子に思わず「赤ちゃんがひ弱なものか!」率直な思いを綴った育児4コマ漫画が人気
「作品のリプライ欄が井戸端会議みたいになっているのがうれしい」
漫画を描き続けられているのには、現在10カ月の育児休業を取得している夫の存在も大きいという。
「我が家の場合は、『子育ての責任が一人に偏ると、絶対ケンカになる』という理由で『夫婦で育休がとれなければ子供は持たない』という前提条件がありました。夫に育休をとってもらって、毎日一緒に育児をしているので、説明をしなくても欲しいものをくれたり、些細なことを相談できたり。試行錯誤で養った育児の勘とスキルが同じレベルなので、安心して任せられます。育休取得が確実だったので、妊娠中から『一人じゃない』という気持ちの余裕が『漫画を描こう』に繋がって、今はたくさんの方々とSNSを通じて繋がれています」

自分の漫画を通じて、さまざまな人との繋がりを感じるとのことだが、近頃の楽しみは漫画のリプライ欄でのやりとりなんだそう。
「『私の時はこうでした』『これが便利』みたいに情報交換の場になっていることがあって、井戸端会議みたいでうれしいです。それと、楽しみとは別なんですが、『妊娠したら幸せじゃないといけないと思って怖かった』『孤独が癒えた』という声が、“誰にも怒られないように”という感じで届くことがあって、何か私にできることはないかな、と悶々としています。子供が可愛い漫画だけではなく、親のことを主題にした漫画を描いていきたいなとも思っています。そのうち忘れてしまう苦労や葛藤を全部残して、頑張ったことを忘れないようにしたいです。壮大な夢はないんですが、これからも日々更新していって、ネットでみんなとワイワイできたらいいなと思っています」
最後に読者の人へメッセージをもらった。
「いつも読んでくれてありがとうございます!感想もいっぱいいただいて、なかなか返信できてないのですが、何度も読み返してガソリンにしています。大好き!」
子育てで起きる悩みや戸惑いも率直に語ってくれるダル子さんの漫画には、「同じ悩みを持つ人がいる」と感じられて救われる人も多いはず。ダル子さんの“井戸端会議“に参加して、“育児あるある“に共感してみてはどうだろうか。
取材・文=西連寺くらら