【漫画】大好きな人が帰ってくると大騒ぎ!全身を使って感情を表現する鳥さん/トリ扱い説明書


寄崎先生のエッセイ「健康を維持するために、発情行動を把握しよう」

小鳥を飼ったことがない方に、「鳥の気持ちってどうやってわかるのですか?」と聞かれることがあります。なかには感情があること自体、信じられない方もいらっしゃるようです。私も飼育したことがなかったら、きっと理解できなかったでしょう。

小鳥は感情が豊かで、それを包み隠さず表現してくれている生き物です。昨今は行動の解釈が、さまざまな媒体で発信されています。それらを参考にしつつも、みなさん自身で鳥さんから発せられる心の声を感じ取ってみてください。

こんな仕草には要注意!きちんと把握したい発情行動

発情の季節になると、鳥さんはオスとメスで特有の行動をとります。セキセイインコのメスの場合、のけぞって固まるような仕草が見られます。オカメインコのメスは「キョキョキョ」と鳴いてお尻をあげますし、ブンチョウのメスはお尻を振るようになります。これらは全て、オスの交尾を許容するポーズです。オスは、メスへエサをプレゼントするために吐き戻しをしたり、お尻を擦り付けるような仕草をしたりします。野生ではこれらの行動は同種の異性鳥に向けられますが、飼育下では同じ性別の鳥さん同士や人間、おもちゃにもこのような行動をとることが多々あります。

発情に関連する病気はとても多く、病院にかかった時も獣医師に「いつからお尻を振りはじめましたか?」などの質問をされるので、発情行動がいつからみられるか、どれくらい続いているのかなど、わかるようにしておきましょう。

羽繕いについて

羽繕いは鳥さんの大切な仕事の一つで、一日の多くの時間を羽繕いして過ごします。野生では羽のコンディションが悪いと、逃げ遅れて生死に関わるからです。初めて鳥を飼う方の中には、「うちの子がやたら羽を痒がっているので、寄生虫がいるのではないか?」と心配して来院される場合もありますが、正常に羽繕いをしているだけというケースも多くあります。

羽は、日常生活の中で擦れたりして構造が乱れます。羽繕いは、嘴でその構造を丁寧に配置しなおし、きれいな状態に戻します。また、羽繕いの時は尾羽の付け根にある尾脂腺から出る脂を羽に塗ったり、オカメインコなどは粉綿羽という羽からでる白い粉を羽に塗ったりしています。

ちなみに、古い羽根が抜けて新しく羽が生えてくるときは白い鞘にくるまれていて、それを嘴で羽繕いして開いていきます。この時、鞘がフケのように見えますが、正常なので安心してください。

監修・エッセイ=寄崎まりを

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