「母親失格だ…」妊娠悪阻(おそ)がしんどい!辛過ぎる気持ちを綴った漫画に共感多数

「ご自身を責めずに、周りや医療を頼ってほしい」

妊娠に伴い、さまざまな困難に直面した松本さんを見守り、限界を迎えた松本さんに「病院行こう」と連れ出した松本さんの夫。夫にしてもらって一番うれしかったことは何かを尋ねると「難しい質問ですね!されて嫌だったことはすぐ出てくるんですが(笑)」という茶目っ気のある答えが。

「つわりが怖くて2人目に踏み切れない話」38画像提供=松本ぽんかん(@m_pon_kan)

「あまりパッと出てことないということは、おそらく“何も言わなかった”のが一番うれしかったことなのかなと思います。私が買ってきてと頼んだ物が食べられなくても、冷えた残飯処理を押し付けても、それこそ『妊娠やめたい』と言っても、彼は何も言わなかったです。何も言えなかっただけかもしれませんが(笑)。あの時『もう少し頑張って』などと言われていたら、本当にどうなっていたかわからないです。妊娠12週の時、そんな夫が『病院行こうよ』と言い出すなんて、相当やばかったんだと思います(笑)」

辛かった気持ちを浄化するため描き始めた妊娠漫画。今現在心境に変化は訪れているのだろうか?

「第2子について考えることは増えました!今までは『絶対無理、夫が産んでくれるのなら欲しい』と言っていたので、かなり進歩しました」

最後に、同じようにつわりに苦しんでいる方へのメッセージをもらった。

「つわりが辛いのは決して母体のせいでも、赤ちゃんのせいでもないので、どうかご自身を責めずに、周りや医療に頼ってほしいです。我慢して脱水やケトン体(飢餓状態になると尿に出てくる物質)が出るところまでいってしまうと回復が遅れてしまうので、早めに…。パートナーの方には漫画を読んでほしいです(笑)!決して甘えているわけではないんです!」

「妊娠は病気ではない」という言葉がある。確かに病気のような“悪い”ものではないが、体にとって平常な事態ではないのは確かだ。また、つわりの有無も種類も人によって大きく異なる。自分の経験だけで妊娠・出産を計らないようにしていくのが大事なのだろう。「つわりを経験されていない方には、見えないところにいる妊婦の世界を少しでも知ってもらえたら本望です。頑張って最後まで描き切りますので、よろしくお願いします!」と松本さん。現在、松本さんは出産編を執筆中。その結末を見守りたい。

取材・文=西連寺くらら

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