【漫画】モンスターの暮らす少し不思議な世界、“ヘビ”の女の子同士の交流に「美しき友情」「素敵すぎる」の声

――最初から、同じ世界観でさまざまなモンスターたちを描こうという構想で作り始めたのですか?

「同人誌で1話目を描く段階から、オムニバス形式で描いていくという構想はありました。その後連載のお話をいただいた時、メインキャラを固定しようかという案も一瞬ありました。話単位でメインキャラを替えていくという形式に誌面上で読者がついてくれるだろうかという心配があったんです。それでもやはり、いろいろな種族の人々を描き世界全体を描く方が自分に向いていると思い、同人誌の時と同じオムニバス形式で連載させていただくことにしました」

――本作を描く上で酢豚さんが特にこだわっているのはどんなところですか?

「キャラクターが実際に世界で生き、暮らしている様子をちゃんとイメージすることと、その生活の中で生まれる感情を作り物にしないことは特に意識しています。自分が作っているキャラクターは本当に自分の子供のような存在なので、お話の中でキャラクターが悩んだりすることも沢山あるけど、最終的には酢豚ゆうきなりの『こういう世界で生きてほしい』という展開をそのまま漫画に描くようにしています」

「ナーガとメドゥーサ」18『月出づる街の人々』(アクションコミックス) / 著:酢豚ゆうき


――連載作品のSNSでの試し読みは普及していますが、一カ月遅れで自身のTwitterでも連載という形は少し珍しく思いました。これはどういった考えから行われているのですか?

「もともと同人誌の頃から、Twitterでも全ページ公開をしておりました。連載のお話をいただいた際、担当さんから『全ページ公開を続けて構いません』とご提案をいただきました。担当さんとしては、SNSで読んでいただいている読者をこのまま大切にしてほしいということと、まず多くの人に読んで知ってもらうことが重要という思いがあったそうで、私も同じ思いだったのでこの形式は本当にありがたかったです。実は月刊アクションさん以外からも複数、連載のお誘いがあったのですが、このご提案が決め手になりました」

――9月にはコミックス第1巻が刊行され、これからの展開にも期待が膨らみます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「1巻に収録されているお話は本当にすべて気に入っているのですが、中でも3話目の『メドゥーサと蛇と透明人間少女』はネームを描いている途中で入り込みすぎて泣いてしまったので、ぜひ皆様にも読んで欲しい一話となっております。これからのお話も、どんどんこの世界の新しい人々が登場したり、すでに出ているキャラの新しい一面が出てきますので私と一緒にぜひこの世界に入り込んでいただけると嬉しいです!!よろしくお願いいたします!!」

「ナーガとメドゥーサ」24『月出づる街の人々』(アクションコミックス) / 著:酢豚ゆうき

取材協力:酢豚ゆうき・双葉社

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