【漫画】「なんだあれ?」に溢れたタイの人々や日常を漫画に!コミックエッセイ『タイのひとびと』に込めた問い
――書籍版の収録内容や、書籍ならではのこだわりを教えてください。
「これまでTwitterにあげたエピソードと、『NewsCrunch』での連載と描き下ろし漫画が載ってます。SNS上で公開した話でも、古いものは全ページ描き直しました。Twitterに発表したエピソードは、私がタイで体験した感動が『伝われっ!』と思って描いているんですが、『NewsCrunch』の話は全くタイのこと知らない人向けです。また、単行本の描き下ろし漫画は、Twitterに載せたけど情報量が足りなかったエピソードの補足となるような話や、まったく新規のエピソードを描いています」

――ちなみに書籍では、小林さんがいつ頃からいつ頃まで体験されたエピソードが収録されるのでしょうか?
「一番古いエピソードは『地上最強の生物みたいな注文』です。このエピソードを体験したのは2007年ごろだったと思います。帰国してから家族と笑い話としてしばらく繰り返し話して定番のネタになってました。最新の話は、今年2022年の春頃にあったエピソードで、単行本の描き下ろしにした虫の話です」
――WEB公開時からのファンはもちろん、新たに手にする読者にも見どころ満載の一冊になっているかと思います。最後に、小林さんからメッセージをお願いします。
「タイの街角には『なんだあれ?』で溢れてます。『なんだあの食べ物?』を言い出したらタイ全土でキリがない。『何この乗りもの?』、『なんでみんなこんな親切なの?』もあります。
私は滞在中、ずっとその疑問を大事にしてます。ネットで検索しても答えがないことも当然あります。タイについて知れば知るほどそういうことが増えてきました。
漫画を描きながら、もっと文化の違いを説明したいけど話が逸れるから、省略してることはいっぱいあります。漫画を読んで『なんで』って感じた疑問を心の片隅に持っていてほしいです。いつか予想外の答えに出合えて、びっくりして楽しめます!」
『タイのひとびと』 小林眞理子(ワニブックス)
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