【漫画】Twitterで12万いいねと爆笑呼んだ作品も「無料の短編集」で公開。漫画家が語るその舞台裏


「たくさん描きたい」と「恐怖心」。個人制作の裏にある思い

――商業連載と並行して作品を制作するのは大変なことだと思います。その中で、赤信号さんが個人制作をコンスタントに続けていく思いを教えてください。

「大前提として、できるだけたくさん作品を描きたいというそれ以上分解しようがない欲求があるのですが、それと同じくらい恐怖心があります。この数年で世の中の急激な変化とともに漫画も大きく変わっていきました。SNS漫画や電子書籍、縦スクロール漫画などなど……。でも、わずかな期間に興隆したということは、わずかな期間で衰退する可能性もあります。

次にどんな時代がくるのか、最後のところは誰にも予想できないので、何が起きても常に対応できるようにさまざまな形式や媒体で『今から活動しておかなければ漫画の仕事を続けていけなくなってしまうかもしれない』という恐怖心が原動力に繋がっています」

「朝起きたらスマホに手足が生えてた話」1画像提供:赤信号わたる(@GoAkashin)


――個人制作と商業作品とで、意識して差別化している部分や個人制作だからこそできることなどはありますか?

「商業連載のお仕事では出版社や読者さんを失望させるわけにはいかないので、つい失敗が許されなくなってしまいますが、そうすると無意識に枠にとらわれてしまう部分ができてくるとも思います。電子書籍の短編集については型も一貫性も気にせず、思いついたアイデアの可能性を引き出してあげることだけを考えています。失敗を恐れず挑戦できる環境というのはありがたいですね。たくさん失敗していきたいです」

――10月に公開された短編集にも読者から多くの反響が集まっています。最後に読者へメッセージをお願いします。

「先述のようにこの短編集は僕にとっての実験の場でもあるのでそこに読者さんを付き合わせてしまう申し訳なさはあるのですが、その分これからもハジけていこうかと思ってますので『また変なことやってんなぁ』とそれも含めて楽しんでもらえれば幸いです。いつもご愛読ありがとうございます!」

取材協力:赤信号わたる(@GoAkashin)

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