メールの送信ボタンが押せない…!痛いほど分かる“先延ばしの理由”に「よくわかる」「こわくてこわくて」と共感【作者に聞いた】

今年も残るところあとわずか。ウォーカープラスではSNSで話題を呼んだ漫画を今年も数多く紹介してきた。2022年、特に反響の大きかった漫画で本年を振り返りたい。今回紹介するのは、ジョセフ鶴屋( @yukkurishitette ) さんのWEB漫画「コミュ症人間」シリーズだ。

大事な業務連絡を忘れていた!今すぐ送らなきゃいけないけどメールが遅れない…その理由に共感画像提供:ジョセフ鶴屋 WEB漫画描く人(@yukkurishitette)

怒られ必至の連絡漏れ!緊急事態でもメールが送れない理由

同作は、ジョセフ鶴屋さんの実体験を題材に、コミュニケーションが苦手な“コミュ症”さんたちの失敗や悩みをコメディテイストの4コマで描くシリーズ。対人関係をとにかく避けようとする姿勢が染みついた「田村さん」と、同僚とも仲良くなりたいけれど尻込みしたり、踏み出しても上手くいかない「水樹さん」の2人を中心に、さまざまなタイプのコミュ症さんたちの日常を映し出している。

11月に投稿された新作「コミュ症は依頼連絡が遅くなってしまった時こうなる」では、仕事の大事な依頼を締め切り間際まで忘れていた田村さんの姿が描かれる。

「コミュ症は依頼連絡が遅くなってしまった時こうなる」1画像提供:ジョセフ鶴屋 WEB漫画描く人(@yukkurishitette)


自分が担当する納品の締め切りが明日に迫り、制作担当への依頼を忘れていたことに土壇場で気付いた田村さん。今すぐデザイナーに連絡しなければならないものの、「なんでもっと早く依頼してくれなかったんすか!」と担当者の怒りを想像してしまった田村さん。

頭の中で謝罪しつつ、今からでも依頼しなければとメールを作成するも、どうしても送信ボタンが押せない。「遅らせた申し訳なさ」が大きすぎて連絡をためらってしまうのだ。30分経っても田村さんは身動きができないまま。そうしている間にも遅れはどんどん広がっていくのだった。

「コミュ症は依頼連絡が遅くなってしまった時こうなる」2画像提供:ジョセフ鶴屋 WEB漫画描く人(@yukkurishitette)


「コミュ症あるある」にストーリー性も加わった2022年

Twitter上では「怖くて怖くて」「解っていても事態が最悪になるまで送信ボタンを押せない」「こうやってギリギリまで躊躇した結果、更に怒られる」と、田村さんの先延ばしの心理に共感が集まった同エピソード。

ジョセフ鶴屋さんは、「連絡関連での葛藤はいろんな場面で日々感じてます」と、本作も自身の感じたことがネタのベースになったと話す。

「自分の心の準備が出来ない……、という側面もありますが、連絡された側のタイミングの方も無駄に考えてしまいます。たとえば、ある人に新しく連絡しないといけない出来事が急にできたけれど、すでに別件でも同時にさまざまな連絡をしているという状況で『今、追加でこの連絡をしたら混乱するのでは!?しかし、早く伝えないとやばい…ぐぬぬ…どうすれば…!?みたいな事を考えたりすることはよくあります」

本作の他にも、ジョセフ鶴屋さんは仕事やプライベート、集団での行動など、さまざまな場面やシチュエーションでのコミュ症さんの内心や「あるある」な様子を描き、いずれもコミュニケーションが苦手と自認する読者からの納得の声が寄せられている。

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