前代未聞すぎる…“英語の教材”っぽい異世界漫画に抱腹絶倒「ジョージ凄い」「最強の漫画」【作者に聞いた】
また描き始める際には“英語の教科書”風にしようという考えがあったわけではないそう。「描き終わってから読み直してみるとなんとなく英語の教材っぽく見えたのでそういう文言をつけましたが、最初からそういう意図があったわけではありません。ただ英会話についていろいろと調べることができたので、とても勉強になりました」と話す。

そんな本作は、主人公のジョージが見せるほとんど理不尽と言ってもいい活躍も見どころの一つ。sho.tさん自身「こんな恐ろしい奴になるとは」とつぶやくほどのキャラクターや展開は、作品を描く中で見つけていったものだったという。
「後学のために異世界漫画を読む中で私は『異世界にやってきた特殊な力を持つ主人公は、現地の人からしたら危険な外来生物に違いない』という印象を抱きました。それが影響してか、無意識的にジョージを危険な存在にしたのかもしれません。
先のことを何も考えずに描き始めた漫画なのでどうしたものかと思っていたのですが、ジョージが最初に“やらかした”時にやっとオチを決めることができました。最初から最後まで内容を決めて描くのも楽しいですが、霧の中をさ迷いながら先の道を探るように、『描いていく中で先の展開を見出す』という感覚を味わえたような気がします」
2022年、たびたびSNSで話題を呼ぶ作品を公開した他、商業誌でも「good!アフタヌーン」(講談社)にて読み切り「
グランダッド・グランドータ
」を発表したsho.tさん。最後に、来年の抱負を聞いた。
「SNSでの活動は不定期ですが、これからも練習というか、実験的な試みとして思いつきの漫画やイラストを投稿していきたいと考えています。ただ、そればかりに力を入れても仕方がないので、どうにか来年は漫画のお仕事でお金をもらえる年にしたいです。また、今回紹介していただいた作品以外にも、いくつかの作品を投稿しています。最近では、AIクリエイターを題材とした『
ザ・ミューズ
』や『
ミューズの使い方
』を投稿しました。暇つぶしがてらに読んでいただけると嬉しいです」
取材協力:sho.t(ショウ)(@shoshot005)