インコの香りを嗅ぐのは飼い主あるある!?読めば小鳥が愛しくなる漫画に共感の声/トリ扱い説明書【作者に聞いた】
――これまで描かれた漫画のなかで、特にお気に入りのエピソードを教えてください。
「第15回『飼い主への手紙』が気に入っています。最終回はどんな話にしよう?とずっと考えていたのですが、担当さんから『鳥さん視点にしてはどうでしょう』とのご提案があり、すぐに漫画が思い浮かびました。読者さんから『さらに鳥さんが愛しくなった』『もっと大事にします!』とたくさんの反響もあって、飼い主さんたちが鳥さんへの愛を再確認出来て、描いて良かったと思いました」



――鳥野ニーナさんの漫画は鳥さんの愛らしさがポイントですが、ご自身のなかで会心のコマはありますか?
「第7回『ブンチョウとセキセイインコの違い』で、飼い主がセキセイインコの匂いを嗅いでいるコマが好きです。インコの体から出る甘い香りを嗅ぐ飼い主は多いので、多くの方に『あるある…!』と共感してもらえました。『トリ扱い説明書』は実用的な内容でギャグテイストを少し控えていたので、描けて良かったです」


「それと第13回『くりかえす発情に注意』の、アキクサインコが産んだ卵を『あたしは温めない女なの』と言っているコマです。監修の寄崎先生がこのコマを可愛いと仰っていたので、嬉しくてお気に入りになりました」


――漫画を描くうえで大変だったことを教えてください。
「専門的な知識が必要な『病気』や『発情対策』がテーマの漫画は、どんな要素を盛り込めばよいか、どうすればわかりやすく伝えられるのか悩みました。でも監修の寄崎先生がチェックしてくださるので、安心して描く事ができました!」



「それといろんな種類の鳥さんの描きわけや、その鳥さんらしい仕草や愛らしさを表現するのが大変でした。魅力的に描けるよう、まだまだ精進したいと思います!」

――『トリ扱い説明書』の連載が終わって書籍化が決まった今、どんなことを感じますか?
「無事に描き上げられて良かったです。すごく優しい担当さんや、監修の寄崎先生など人間関係に恵まれて、書籍化までできてありがたいなあと感じています。これからも、周りの人への感謝の気持ちを忘れず、作品を作り続けていきたいです」
書籍版「トリ扱い説明書」は2023年2月1日(水)に発売。描きおろし漫画や獣医師によるQ&Aも多数収録されていて、鳥が好きな人やお迎えを考えている人に寄り添う一冊となっている。