【漫画】「神様はいるのかも」駅の中で見つけた神社、おみくじを引こうとしたら「黄色を」と謎の声…。受験生の不思議な話にほっこり

――そこから、Twitterを中心にシリーズとして発表し続けているんですね。

「参加予定だったそのコミティアはコロナ禍で中止になってしまい、収録するはずの作品をTwitterの方で公開し始めたのが漫画が続いたきっかけです。意図せず目に飛び込んでくるSNSという特性上、Twitterで漫画を公開するにあたっては、怖いものが苦手な読者も多いことも踏まえて『怖い話』ではなく『不思議な話』を中心に描くようにしています」

――このたび『#人から聞いた不思議な話』が書籍として刊行されました。どんなエピソードが収録されているのでしょうか?

今回朝日新聞出版さんから出版していただく本は、KADOKAWAさんから出していただいた『いつもきみのそばに 動物たちが残した25個の不思議なメッセージ』の後続になります。前回の書籍には動物を中心とした話を収録しましたが、今回は“人間関係”を中心としています。表紙にもなっている『仏壇の判定』や、ハンコ制作に待ったをかけた『ハンコと婚活』などは、体験談を聞いた当時から感じた、『ついうっかり反応してしまった』みたいな、なんらかのモノからのお節介さが出ていていいなと思います」

「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた7」2みつつぐ(@mitutugu)


――書籍には描き下ろし作品も収録されているそうですね。

「Twitterに公開する際は怖い話はあえて描かないようにしているのですが、描き下ろしはこの本までたどり着いた方なら“そういう世界”がお好きな方が見るだろうという期待を込めて、やや怖目のものを二本分描かせていただきました」

『七海さんのオバケ生活』(1)書影(C)加門七海・みつつぐ / 朝日新聞出版


――また、2月7日にはHONKOWA連載の『七海さんのオバケ生活』第1巻も発売されました。本作への思いも教えてください。

「描き始めたきっかけは長くなりますが、簡潔に言えばオバケを知りたかったからです。

幽霊は自分も見たこともありますし話もたくさん聞きますが、『見た』という人の話を聞くと、脅してやろうとか聞き手の感情を揺さぶろうとするものではなく、あくまで淡々とした語り口のものが多いです。こちらが聞くまで見た対象が霊や他人から見て不思議なものであると言う認識も自覚もない方もおります。

存在だけなら科学的にも解説できるのでしょうが、存在に伴うエピソードには名状しがたいものがあります。幽霊と言うものに敬意の心は持っておりますが、『何故存在するのか』という俗っぽい好奇心から描かせていただいた作品です。『#人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた』とともに、こちらも読んでいただければうれしいです」

取材協力:みつつぐ / 朝日新聞出版

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