「感謝の気持ちを完璧に伝えるため…!?」退職に異動…別れの季節に行われる“送別会のリハーサル”って?【作者に聞いた】
その後、結局は皆でお店へ行き「送別会のリハーサル」を実行し乾杯!わいわい話をしていると、ふと「異動の時期だから、ネコ谷さん以外の人の送別会のリハーサルになる可能性もあるんじゃ…」とウサ山さんから鋭い指摘が。


その言葉に、ネコ谷さんだけでなく、自分も異動になり皆と離れてしまう可能性があることに気づいてしまったチュー尊寺君。


するとそんなチュー尊寺君に気づいたのか、課長が「ネコ谷くんのことに限らず、いずれはここにいる皆と離れ離れになるときが来るけど、それまで楽しく仕事しようよ」と声をかけてくれた。それに対して、チュー尊寺君は「そうですよね…このメンバーと永遠に飲み続けることはできないんですよね…」としんみりしたかと思いきや、「もう毎週末、送別会のリハーサル開きましょー!!」と謎の提案を始めて…。チュー尊寺君、皆のことが大好きなのはわかるけど、仕事じゃなくて飲み会の話なの!?



この漫画をTwitterに投稿した際には、会社員の春ならではの内容に「人事って…気になりますよねぇ…」という声や、課の雰囲気の良さに「皆さんの距離感や掛け合い絶妙で、新天地に行ってしまうのは淋しいなと思っていました。とは言え、時が来たら気にせず退職してくださいねネコ谷さん」「いつまでもずっといれればいいけど、そんな会社はないですね」といった声も上がっていた。
そんな、笑いがある一方、ちょっぴりホロリとさせられる内容だった本作について、筆者のやぎ公さんに話を聞いてみた。
――本作の「送別会のリハーサル」というのはユニークな発想で、チュー尊寺くんらしいな、とも感じました。「送別会のリハーサル」は、どのように思いつかれたのでしょうか?
勤めていたとき、送別会に限らず宴会が始まる前に、お酒好きな人たち(もちろん私も含みます)が、近くのお店で一杯ひっかけることがありまして(後輩を誘ったりして)、そのことを“リハーサル”と言っていたので、そのときのことを思い出し、アレンジしてネタにしました。また部署によって呼び方が違って、ある職場では「ゼロ次会(一次会の前なので…)」とも呼んでいました。
――これまでに参加された送別会で、印象的だったことはありますか?
お世話になった記憶がない上司、先輩の送別会で「○○さん、本当にお世話になりませんでした~」と言って笑顔でお酌して周りの人たちの顔をひきつらせてしまったことが、よくありました(笑)。若気の至りといいますか、酔った勢いで言っちゃったといいますか…(笑)。
――ご自身の異動や退職時に、してもらってうれしかったことはありましたか?
異動の度に送別会を開いて頂いていましたが、職場全体の送別会とは別に、同僚や後輩が個別に少人数で送別会を開いてくれて。しかもそっちの方が盛り上がったりして…本当にありがたかったなぁ、と今でもしみじみ思い出します。
嫌な職場だとあまりうれしくないかもしれないが、チュー尊寺君のように慕ってくれる後輩や同僚・上司から、送別会のリハーサルと称して何度も誘ってもらえるなら、ちょっとうれしいかも!?皆さんも、思い出に残る送別会はある…?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)