湯船で仕事の予習、メイクで考える将来。社会人の日常をユーモア交えた漫画でドラマチックに【作者に聞く】


好きなことを表現したくて始めた「今日の服の話」。関連した小説や映画を楽しむことも

アサヒさんが漫画と合わせて定期的に投稿している「今日の服の話」。イラストと文章でコーディネートの記録を描いたものだ。始めたきっかけは何だったのだろうか。

「Twitterで、ineさんという方がアップしていた忍たま乱太郎のイラストをたまたま見かけたことがきっかけです。忍たま乱太郎を全然知らなくても惹きつけられるイラストのパワーが強くて、私も自分の好きなことをそんなふうに表現してみたいと思い、描き始めました」

今日の服の話「アイスランドのノルディックニット」1画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん

今日の服の話「アイスランドのノルディックニット」2画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん


古着を取り入れることが多いアサヒさんのスタイル。その服を選んだ理由に加え、年代や、時に気合で調べたという服の背景などの興味深い情報も。アサヒさんに古着の魅力はどんなところか聞いてみた。

「時代や文化などの背景と合わせて楽しみやすいところが好きです。1着買うと、タグや服の形、生産国、裁縫などから年代や着られていた場面などを調べて、それに関連する小説や映画、音楽へと深堀りして永遠に楽しんでいます。その逆の場合もあります。古着のLevi'sの時代判別なんかは本当に沼でした。あとはなんといっても安いところが魅力です。徐々に値段が上がってきているのは少し悲しいです」

今日の服の話「マッチョな話」画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん

今日の服の話「ギャルソンのピーコート!」1画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん


表面的なデザインにとどまらず、古着の持つ奥深さを楽しむアサヒさん。普段の服を選ぶときのこだわりを聞いてみた。

「まずぼんやりしたテーマを持って、それにそって合わせ方を考えることが多いです。テーマと言っても全然大したものではなくて、国だったり年代だったり、好きな映画や小説だったり、粒度はバラバラです。去年の夏は『長袖シャツに短パンを合わせる』というテーマにはまって、ずっとそれをこねくり回して過ごしました。服を買うときは、素材と生産国を必ず確認します。あとは、ボトムスはウエストのサイズ感が自分にぴったり合うものを選ぶようにしていますね。合わないと1日中そのことを考えながら生活して疲れてしまうので。総じて自分の気分が上がる服を着ることが好きです」

今日の服の話「Stussyの短パンの話」1画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん

今日の服の話「Stussyの短パンの話」2画像提供:アサヒカネコ(@okenok_333)さん


最後にアサヒさんの今後の展望と読者へのメッセージをもらった。

「今後の目標は、服飾の雑誌や小説の装丁、音楽アルバムのジャケットなど、自分の好きないろいろなジャンルでイラストを描かせていただけるようになることと、ご依頼いただいた方に喜んでもらえるようにもっとイラストが上手になることです。漫画はいつか単行本を出してみたいです。私のイラストや漫画を見てくださる方には本当に救われています。ありがとうございます。機会があったらプレモルのロング缶をお礼としてお渡しします!」

自分のふとした瞬間もドラマのように感じさせるアサヒさんの漫画と、こだわりが詰まった「今日の服の話」。これからも楽しみにしたい。

取材・文=松原明子

  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全37枚)

Fandomplus特集

マンガ特集

マンガを読んで「推し」を見つけよう

ゲーム特集

eスポーツを「もっと知る」「体験する」

ホビー特集

「ホビー」のトレンドをチェック

注目情報