奇声や癇癪が激しい息子の発達障害を疑うも、周囲からは「大丈夫」の声。不安と葛藤を描いた漫画に共感の声が殺到【作者に聞く】

もしかすると自分の息子は発達障害なのでは?周囲からは「大丈夫ですよ」と声を掛けられるが、不安は募り、育児と仕事に悩む日々。元保育士のはちみつこ( @hachi_mitsu89 )さんは、息子のきいくんが自閉症スペクトラムと診断されるまでの経験を漫画「はざまにいた、息子と私」に描いている。今回は療育でのきいくんを描いた「療育Rくんとの時間。」を合わせて紹介するとともに、はちみつこさんに漫画を描きはじめたきっかけや、当時の思いを聞いてみた。

「はざまにいた、息子と私」9-5画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」9-6画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」9-7画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)


4歳のときに自閉症スペクトラムと診断。「安堵と悔しい気持ちが半々」

長男のきいくんと次男のあおちゃん、2人の子供を育てているはちみつこさんは、発達障害を持つ子供と育児や、保育士時代の経験などについての漫画をSNSに投稿している。漫画を描こうと思ったきっかけは何だったのだろうか。

「次男の育休中に、趣味でお絵描きを始めたのがきっかけです。当時はインスタの投稿の仕方すらわからなかったのですが、せっかくだから今まで悩んでいたきいのことを投稿したり、発達障害について情報交換できたりしたらいいなあという思いからでした」

「はざまにいた、息子と私」2-2画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」2-3画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」6-3画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)


「はざまにいた、息子と私」は、はちみつこさんが息子のきいくんの発達に不安を感じながらも、なかなか診断に至らないまま、初めての育児や仕事に取り組んだ記録だ。成長の速さには個人差があるため「発達障害」という判断を下す難しさと、一方で孤独に悩みを抱える親の辛さが赤裸々に描かれる。

はちみつこさんが、きいくんが発達障害では?と思ったきっかけと、実際に診断が下りたときの思いを聞いた。

「最初に『あれ?』と思ったのは1歳過ぎでした。何か1ミリでも思い通りにいかないと、奇声や癇癪がすごくて。ちょっと近くのスーパーに行くのさえ、大変で憂鬱でした。診断が下りたのは4歳のときで、少し遅めです。『やっぱりそうだったか』という安堵の気持ちと、『今までどこに相談しても大丈夫と言われ続けたのに、なんでもっと早く診断がつかなかったんだろう?』という悔しい気持ちと半々でした」

「はざまにいた、息子と私」18-3画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」20-2画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)

「はざまにいた、息子と私」20-3画像提供:はちみつこ(@hachi_mitsu89)


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