出会うはずなかった自分と“同じ顔”の人…「1日だけ」の約束で入れ替わった2人が見た互いの人生と顛末!!【作者に聞く】

コロナ禍に一般企業を退職したことを機に、「ヤングジャンプ」の「1億円40漫画賞」に応募し、その作品が見事入賞した矢嶋こずみ(@kosmy8588)さん。現在は版面漫画やWebtoonの背景作画・仕上げを担当する仕事をしながら創作活動を続けている。

出会うはずがなかったクローンとオリジナルが出会って…!!一緒に逃げようと誘うが…!?

そんな矢嶋さんの作品「100年分の度胸試し」がネット上で“考えさせられる”と話題だ。100を超えるコメントがつき、「こんな世の中が来たら怖い」「命の使い道、我々は正しく選べているだろうか」「心が痛い…」などの感想が飛び交った。

描かれている世界は、近未来。再生医療技術の要でもある“ドナー法”が施工されて50年後の世界だ。医療は発達し、人類の平均寿命は100歳を超えていた。未成年者の医療費は完全無償化され、若者たちの中で危険な“儀式”が流行り、社会問題となっていた。その儀式とは、「度胸試し」――。

“ドナー法”が施行されて50年後の世界を描く矢嶋こずみ(@kosmy8588)


ドナー法のおかげで、即死でない限りは再生して死ぬことはないなか、“同じ痛みを分かち合い、仲間意識を高める儀式”として、10代を中心に「度胸試し」という名の“飛び降りゲーム”が流行していた。しかし、主人公のマリーは飛ばなかった。「この中でまだ飛んでないのマリーだけでしょ?」と責められ、「空気が読めない」「怖いから逃げている」と言われようとも決して飛ばなかった。

「若いうちに痛い目遭った方がいい」と見当外れのことをもっともらしく言う同級生たち矢嶋こずみ(@kosmy8588)


そんな時に、自分と全く同じ顔をした少女・フリージアと出会う。彼女はマリーのドナーとしてこの世に存在していた。2人は“1日だけ”の約束で入れ替わることに…!!

2人は1日だけ入れ替わることに…!!矢嶋こずみ(@kosmy8588)


フリージアとしてドナー施設へ帰ったマリーだったが、フリージアの親友・ダリアに見抜かれ、翌朝裏切られて地下牢に閉じ込められる。さらにドナー提供の優先上位にも入れられ、今夜にでも呼び出しがかかる状況に!!その頃、マリーのフリをして学校へ行ったフリージアの目の前にも残酷な景色が広がっていた。“飛び降りゲーム”を強要され、非常階段の手すりの上に立たされたフリージアは、下をのぞき込み「マリーはこれを見せたかったのね」とつぶやく。そして「飛ばなかったマリーは正しい」と主張するのだが、カッとなった同級生に足首をつかまれてバランスを崩してしまい――。この作品について、作者の矢嶋こずみさんに話を伺った。

言い返されてカッとなった同級生が足首をつかみ…矢嶋こずみ(@kosmy8588)

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