「作家になろう!」原稿を見てもらうべく片っ端から出版社に電話するが、現実は厳しくて…【作者に聞いた】












無事10本の話を完成させたものの、人に読んでもらわないと本当に面白いかわからないと思い、「それなら持ち込みだ!」と片っ端から出版社に電話をかけました。
何の繋がりもない出版社に原稿を見てほしいと連絡するのはとても勇気がいりましたが、この時は本当に、追い詰められていたので…(笑)。会社でちゃんと働くことはもうできないだろうし、本当に自分には何の実績もなくて、何もないから誰も自分の話を聞いてくれないのかなと思っていたんです。それが辛かったので何かが欲しいと、当時は必死だったんだと思います。
また、私は今回の絵本の話を書くまで、何かしらの創作活動やSNSでの投稿を行っていませんでした。当時はデジタルで絵を描くこともできなかったし、何より休職中に会社や周りの人の声が入ってくることがとても怖かったので、SNSは一切やりませんでした。完全に情報を遮断して、生活していましたね。でも今だったら、積極的にSNSで同じような境遇の人と繋がっていたと思います。
作家を目指していることを家族や友人など身近な人には話さず、1人地道に原稿を見てくれる出版社を探すなおにゃんさん。そんななか休職中の会社から、復職に向けた面談の連絡が入る。一体彼女は、どのような未来を選択するのだろうか?今後の「うつ逃げ」も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京