メロンソーダ色に染まったジンベエザメ!?遊び心満載の癒やし系キャラが誕生したきっかけとは【作者に聞く】
線の1本1本に心を込めて。「なごめ~!と言い聞かせながら描いています」
湊谷さんのキャラクターの柔らかいタッチや優しい雰囲気は、ひらめいたアイデアを絵や漫画にするときに大切にしているポイントなのだそう。
「描くときに力を入れているのは、なんといってもキャラクターの顔と手です。たとえば『もめん』は、無表情なキャラクターなのですが、手で感情表現をしています。あとは線の1本1本を心を込めて描くことです。色使いも優しく和むように『なごめ~、なごめ~!』と言い聞かせながら描いています」


そんな湊谷さんにお気に入りのキャラクターを聞くと、「前向キウイ」だと教えてくれた。お尻を切られたキウイが「座りやすいかも」と前向きな言葉でペタンと座り込む様子が話題になり、Twitterでは19万を超えるいいねが寄せられたほど。湊谷さんの作品制作にも影響があったそうだ。
「それまで大きなバズりというものを、ゆるいキャラクターでは経験したことがなかったのですが、バズって以来ちょっぴり前向きなキャラクター制作を心掛けています。前向キウイはカプセルトイになり、本物のキーウィのいる天王寺動物園に置いてあったことが最高にうれしかったです。いつか動物園や水族館ともコラボしたいです」


最後に今後の目標について聞いた。
「これからもキャラクターのグッズ展開を広げていきたいです!老若男女問わず愛され、心が疲れてしまった優しい人たちを癒やし、子供たちの友達にもなれる。そんなキャラクターやイラスト、漫画を制作していこうと思います。世界中の人に私のキャラクターを見て知ってもらい、今まで応援してくれた皆さんももっと楽しませたいです。書籍化とアニメ化も目標で、アニメ化した際には大好きな東方神起さんに主題歌を歌ってもらえたらと思っています!!」

優しい表情と色使いで、癒やしを届けてくれる湊谷さんのキャラクター。これからはどんな生き物たちに出合えるのだろうか。楽しみにしながら、今後の湊谷さんの活動に期待したい。
取材・文=松原明子