ボウリングデートで異常な負けず嫌いを発揮。アスペルガー彼氏の思考回路に戸惑う【漫画の作者に聞く】

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今でこそわかるアスペルガーの特性も、その当時は驚くばかり

ボウリングにかける熱量は本当にすごいものでした。負けた次の日から、朝4時半スタートで20ゲームを毎日投げ続ける集中ぶり。私もボウリング好きですが、友達と投げ放題したときも腕が疲れて5ゲームが限界でした(笑)。漫画では描いていませんが、夫はさらにマイボールを購入するつもりだったようで、全力で止めました。この人の入れ込み方や集中力は半端ない、と驚嘆した瞬間でした。

このエピソードは、アスペルガー症候群の特性の一つ「過集中」が表れていると思います。過集中の状態では、一度何かに夢中になると、食べることや寝ることさえも忘れて没頭してしまうのです。また、アスペルガー症候群の人は興味が限定されやすいという傾向もあります。一度興味を持ったものに対しては、時間やお金の概念も忘れてどんどんのめり込むのですが、はたから見ると変わった人であるように映ってしまいます。

ちなみに、私へのリベンジを果たしたあとは、すっかりボウリングへの興味はゼロに。せっかく購入したシューズなどには目もくれず、その日以来、一度も夫はボウリングをしていないそうですよ(笑)。

居酒屋での一件も衝撃でした。「後は好きなもの頼んで」とは言いましたけど、乾杯直後にまさか1人前のデザートを4つも注文するとは思いもしなかったので、度肝を抜かれました。言われた言葉をそのまま受け取ってしまうというアスペルガー症候群の特性が表れた典型的なケースです。

例えば「お味噌汁見てきて」と指示をした場合、普通なら「火にかけたお味噌汁が沸騰して噴き出していたら、蓋を開けて火を止めてね」という意味だと理解します。でも、アスペルガー症候群の人ははっきりと言語化されていない部分が想像できず、ただ沸騰したお味噌汁を見つめているだけになったりします。居酒屋の件も、今ではその特性が出たものだとわかるのですが、当時の私には知るよしもなく、ただただびっくりしましたね。

「好きになった人はアスペルガーでした」

※なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

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