憑かれやすい男には霊だけじゃなく神々まで!?ウェイ系陽キャの神々と陰キャ男の会話が絶妙!【作者に聞く】
憑かれやすい体質を持つ主人公の周りには、常に悪霊が寄り付いてきていた。しかしその割に彼は困ってはいなかった。なぜなら、引き寄せていたのは幽霊だけじゃなく、八百万の神々もだったから…!!

「憑かれやすい男にはもれなく八百万がついてくる」を描いているのは漫画家の比内ハツ(@s_n_c_yha)さん。まだ漫画家としては駆け出しで、少し変わった視点からの作品が多い。コメディを得意とし、何気ない会話の中にも、読んでいて楽しい要素をうまく盛り込んでいる漫画家だ。

本作品の構想は、ホラー系の夢を見たのがきっかけで、その夢を軸に設定を組みなおしたのだという。「悪霊=陰キャ」とし、それなら陽キャも出したいので神様を登場させ、物語の進行を追いかけていく目線の役割として人間の主人公を作り出した結果、「悪霊(陰キャ)だけではなく神様(陽キャ)にも憑かれやすい体質である陰キャの主人公が、なんの苦労もなくなんとなく除霊できてしまう話」という、ホラー漫画のようでコメディ要素がてんこ盛りのストーリーが完成した。

小学校の教員である主人公の小林翔太に、小学校に潜む悪霊たちは憑りつこうとするが、そのたびに八百万の神々が「おっ悪霊じゃん」とグイグイ前のめりに霊を取り囲む。陰キャの霊はすっかりおびえてしまい、主人公も「やめたげて」「陽キャに囲まれてる状況がすでに怖いんだって」と“陰キャのよしみ”で止める始末。

神々のウェイ系のやりとりに振り回され、このままコメディな展開に終始するのかと思いきや、一転して深刻な事件が発生する。廊下の窓に目をやると、小学生の女の子が真っ逆さまに落ちていった。驚く小林に八百万の神が「あれ?気づいてない?」と真面目な顔で問う。「さっきの女の子2人、片方相当やばめな悪霊だったよ?」。果たして小林は落ちていった生徒を救えるのか…?今回、作者である比内ハツ(@s_n_c_yha)さんに、本作について話を聞いてみた。
