憑かれやすい男には霊だけじゃなく神々まで!?ウェイ系陽キャの神々と陰キャ男の会話が絶妙!【作者に聞く】
――主人公の小林翔太は特異体質で、陰キャ寄りの発言がおもしろいですね。
小林翔太は陽キャの発言をさばけるような陰キャがほしくなった結果にできた、後付けの主人公だったりします。小林は特異体質以外はごく普通の人間、という設定です。むしろ目立たない部類にしています。彼も初対面の陽キャ相手にはほぼ言葉がでないと思いますが、よく絡んでいる陽キャの神様には慣れている(強制的に慣れさせられた)ため、結構鋭いツッコミを入れられて主人公としてとても動かしやすいキャラです。

――本作品はブラッシュアップ中とのことですが、現在の状況と続編の予定について教えてください。
当作品はネタは気に入っているものの自分の中では流れが悪い作品のため、無理なく描ける範囲のページ数に仕上げて講評してもらえるところに出したものとなります。編集者の意見を参考にすると、詰まっていたところがうまく流れる感じで話が組みやすくなるうえ、より描きたい部分を強調する技術を考えることができるため、現在は勉強を進めている最中です。続編につきましては、得たアドバイスを参考に折を見て個人的に仕切り直し、あるいは一緒に作品作りをしてもらえるご縁をいただいたときに、と考えております。
――現在は「エルフ王とオーク王がマブダチ」を掲載中なんですよね。
はい。「エルフ王とオーク王がマブダチ」はたくさんの人に読んでいただいたうえに、「アルファポリス」でデビューのご縁までいただいた作品です。エルフ王とオーク王がマブダチ、まさにタイトル通りなんですが、不仲そうな印象が強い両種族の王2人が、実は幼少期から現在までずっとマブダチ関係を続けているという話です。ファンタジー漫画というよりもコメディ的な会話劇が多く、2人がまったり喋っている描写も多いため、得意とするセリフ回しを存分に発揮できている作品だと思っています。

コメディな会話劇から急転直下のシリアス展開へ。かと思えば、たった1コマでコメディな展開に引き戻される「憑かれやすい男にはもれなく八百万がついてくる」。痛快なスピード感が魅力の本作品、ぜひ続編も楽しみに待ちたい。
取材協力:比内ハツ(@s_n_c_yha)