「生贄制度は廃止になってるぞ」衝撃の事実に絶句!殺してと願うも「マズそうだ」と拒絶…!?【作者に聞く】
――本作品を描いたきっかけについて教えてください。
とにかく自分自身が癒やされたくて描きました。しんどいときや、もう何もしたくない、何もできないという精神状態のときは、複雑で難しい漫画や、感情が上下しすぎる漫画は読む気になれません。なのでストレスなく読めて、感情が安定する物語を自分で描いてみようと思いました。私自身、大きなモフモフしたものが大好きなのでそういう動物をたくさん登場させ、すべてが報われて愛される主人公を描こう!と思いました。
――登場するのはいい人(動物)ばかりで、読者から「やさしい世界」「かわいい」「最高です」などのコメントが相次ぎました。國里さんが最も気に入って描いたキャラクターを教えてください。
ありがとうございます。やさしい世界が伝えられたことは登場人物みんなのおかげなのですが、一番描いていて楽しかったのは隣国の王子エヴァネルです。本当はもっと嫌な人間に描こうと思っていたのですが、“少し抜けてるおバカな王子”という設定にしたら、頑張って嫌味を言おうとしてる姿もかわいく思いながら描いていました(笑)。

――最後に、今後はどのくらいのペースでSNSに作品をアップされますか?
現在はまだ新作の予定は無く、不定期です。今の私はアウトプットしたい衝動が出てきたときに、一気に描く方が合っている気がしています。pixiv内にある「スペースファミリー」という宇宙人漫画も、今までの知識や自分の想像などが一つに固まったときに描けたものです。そちらも興味のある方は読んでいただけるとうれしいです。フォローして下さっている方々には不定期すぎて申し訳なく心苦しいのですが、読んで下さる人がいることにいつも感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

当初、獣人の王は「腹が満たされれば生きたいと願い、逃げ帰るだろう」と踏んでいた。しかしニナは「王様においしく食べられたいので」と、王宮から逃げるどころか住み込んで“三食昼寝つき”“おやつタイムつき”、さらには手の届くところには常につまめるお菓子がある、という食っちゃ寝生活の「デブ活」に励むのだった。獣人の王はニナの処遇をどうするのだろうか?蒸し暑くて眠れない夜は、登場人物全員がやさしい絵本のような世界に癒やされてみてはいかがだろうか?
取材協力:國里