「お経」は、お釈迦さまからのメッセージ。仏教の教えのキホンを漫画で解説【作者に聞く】
住職とヤンキー、対照的な二人のキャラクター




住職のキャラクターには自分を投影していて、自分だったらどうするかな?と考えながら描いています。人付き合いが苦手なことや、悩んで仏教系の大学に行ったけど、図書館で本ばっかり読んでいるというのも、自分の経験を基にしています。住職は自分と同じで、仏教を少しかじっていているのですが、頭でしか理解していない所がある。生き方にまで仏教を反映できていなくて、小さなことに悩んだり、煩悩に振り回される。また、思い通りにならない現実に、悩んでいる青年なのです。私はお寺を継いでいませんが、現状を打破するための奮闘は、お寺を継いだ友人僧侶のエピソードなどを参考にさせてもらっています。
ヤンキーは仏教の知識はあまり無いけれども、人生経験が豊富で、仏教の教えも自分の生活に引き付けて考えるのが上手。住職と対照的です。自分でも憧れるような正直でいいヤツに、と思いながら描いていますね。






一見異色な組み合わせの二人の対話を通して仏の教えを知ることができる「ヤンキーと住職」。仏教に馴染みがないという方も、この作品を通してその教えを楽しく学んでみてはいかがだろうか。
