近所の落武者の霊に日本史について聞いてみたら?予想外のキャラと返事に「かわいい」「会話したい」の声【作者に聞く】
よいところだけではなく悪い部分も。「人間臭い」人たちを描いていきたい
三十郎は、よくお喋りしにくるヒロが落ち込んでいるときには励ましたり、会社の愚痴を言うサラリーマンの話を聞いたり。漫画には1.4万件ものいいねが寄せられ、「続きが気になります」「ぜひとも短編集を…」などの声が寄せられている。まるかわさんに反響への思いを聞いた。
「温かい言葉ばかりで、とてもありがたいです!書籍化してほしいなどのうれしい声もたくさんいただき、いつか自分でも形にしたいと思っています。どこかでセルフプロモーションできるよう準備をゆっくり進めています!」


まるかわさんが「近所の落武者のはなし」を描いたのは5年前だそう。漫画家としても5年ほど経ち、現在も連載をしながら活動しているまるかわさんは、どんな作品を描くときも変わらず心掛けていることがあるそうだ。
「漫画を描くときには、生活感を出せるように昔から心掛けています。各キャラクターのよいところをたくさん描くのではなく、悪い部分もしっかり描写できるように気を付けています。今後もより人間臭くて、ダメな部分もいっぱいある人々を描けるように精進していきたいです」


最後に、まるかわさんの今後の展望と読者へのメッセージを貰った。
「Twitterで公開している漫画はもちろん、連載中の作品もお読みくださり本当にありがとうございます!皆さんのおかげで漫画家を続けることができています。今後もお楽しみいただけるように技術を磨いていきたいです。特に、今までお世話になった編集者さんたちからは共通して『淡々としすぎ』とよく言われて毎度修正の嵐なので、これからはもっと心理描写の勉強を進めていきたいと思っています!がんばります!」
今後のまるかわさんの活躍に期待しつつ、これからも作品を楽しみにしたい。
取材・文=松原明子